『ダーティペア』については、これまでも散々いってきたので、今更なにをいうことがあるんだろうかと、私自身も思います。ただ、ここでちょっと近況報告をば。『ダーティペア』のDVD-BOXがこの度発売されますが、思い切って購入してみることにしました。今この時期に見直して、がっかりするのかあるいは買ってよかったと思うのかはわかりませんが、けど、昔好きだったものをこうして再び視聴できる機会が得られるというのは本当にありがたいことだと思います。『ダーティペア』をみたいものだと思っても、CSなどが出始めてからは地上波で再放送されるものがずいぶんと減ってしまいましてね、だからきっともうみられないものだと思っておりました。それがDVDで、しかも比較的安価に出るというのは、本当にありがたいことですよ。
でもって、今回は『ダーティペア』でも劇場版について。私は『ダーティペア』が映画になっていたというのは知らなかったのですが、これはテレビで何度も放映されたので、私はその度に見て、多分テレビシリーズ以上にみてるんじゃないかな。テレビシリーズは三周くらいみてると思うのですが、映画版もそれくらいは見てると思います。はじめてみたと思ったら筋を知っていて、そしてその後にもう一度みてるから少なくとも三回はみてますね。
劇場版はワッツマン教授という悪役が、なかなかにいかれてていい味を出していたのでした。こめかみと手の甲にプラグがついてまして、ケーブル(光ファイバー?)をつなげることができるという、いわゆるサイボーグでありますね。このサイバネティックの権化みたいなワッツマン教授ですが、私も仕事で大量のパンチなんかをやってるときなんかには、USBでじかにつなげられるときっと便利だろうなあなんて馬鹿なこと思うものでして、こう思うときには常にワッツマン教授を思い浮かべているわけです。けど、USBでつなげるネタを持ち出すと、一般の人が思い浮かべるのは『GHOST IN THE SHELL — 攻殻機動隊』なんですよね。私は『攻殻機動隊』はみたことがないので、機会があったら一度みたいななんて思っているのですが、それにしても悔しい。『ダーティペア』は知名度において劣るのかな。
私がUSBで接続できたらなんて夢想していたときに、イギリスには実際にコンピュータと接続を試みていた人がいたんだそうですよ。Kevin Warwickという人なのですが、自分の体にチップを埋め込み、義手や車いすを操作するという試みをしたそうなのですが、これに加えて自分の妻にもチップを埋め込むなど、もうものすごいのですよ。私の脳裏にはマッド・サイエンティストという語がよぎり、そしてかたちを成したその姿はまさしくワッツマン教授だった。いや、Warwick教授は結構ちゃんとした感じの人であんまりマッドには見えないのですが、でもやってることはかなりのものだよ。いやでも実際、子供の頃に見たり聞いたりしたSFの世界が、今現実に私たちの生活に繋がろうとしているのだろうなと思ったのです。自分の体にチップを埋め込みたいですかといわれれば、ちょっと躊躇するというのが私という人間なのですが、けど確実に私たちのサイエンスフィクションの世界は、ノンフィクションの領域に引き込まれようとしていると感じます。
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