2006年10月20日金曜日

バンゲリングベイ

子供の頃の思い出のゲームといえば、それはそれはたくさんあるのですが、なかでも印象深いのは『バンゲリングベイ』でした。発売はハドソン。でっででででっでっ、でっででででっでっ、という地味なBGMが印象的なゲーム。ヘリコプターを駆り、敵地にて工場破壊を遂行する、という非常にシンプルなシューティングゲームなのですが、けど一般にシューティングといって思い浮かべるようなスタイル、縦シューとも横シューとも違う、全方位に移動可能という斬新さが光っていたゲームでした。

私は残念ながらこのゲームは所有していなかったのですが、友人が持っていましてね、彼のうちにいくとなんでかむやみにこれを遊びたくなって、その場でプレイしたりまた借りてきたりと、散々遊んだものでした。だいたい三面くらいまでクリアできたかな、というとなんだかちょっとしか遊んでいないようですが、このゲームにおける面の概念は他のシューティングゲームとは違うので注意が必要です。そうですね、他のシューティングでいう一周がバンゲリングベイの一面に相当するかと思われます。複数ある工場を完全に駆逐、すなわち目標を達成すれば一面クリア。しかし、一面のクリアはそれほど難しくないんですよね。問題は二面からなのですよ。

一面は正直小手調べです。ウォーミングアップといってもいいかも。すなわち本番は二面からなんですが、二面以降からは敵の攻撃がいやに苛烈になって、落ち着いて工場爆撃もできなければ、自分の本拠地である空母の危機も頻繁で、空母が撃沈されればもう後がないですから助けにいくのはいいとして、敵攻撃機とドッグファイトしているうちにせっかく追いつめた工場が修復されていたりして、しかたないまたちまちま爆撃するかと、ミサイルよけながら工場周辺の敵を掃討して、いよいよ爆撃しようとしたら敵戦艦の建造が開始されて、正直私は戦艦を撃沈できるほどの手だれではありませんでしたから、工場ほっといてでも敵ドックに駆けつけ大急ぎで爆撃、破壊、やれやれさっき片づけそこねた工場を始末しにいくかと思ったら、また空母が攻撃を受けている! ああ、もう、護衛機くらい用意しとこうよ!

と、こんな感じのゲームなのです。

このゲームの印象を特に強めているのは、2コントローラで敵軍を操作できるというところじゃないかと思うのですがどうでしょう。テレビコマーシャルでやっていた、マイクに向かってハドソーンと叫ぶと戦闘機がやってくるというフィーチャー。そして誘導ミサイルをばんばか撃ちまくって嫌がらせという、あんまりやり過ぎるとけんかになるので、そのへんの塩梅をうまく調整するのが腕の見せ所、ってそりゃあんた八百長じゃんか。

このゲーム攻略のコツというのは、いかに素早く作戦を展開できるかであると思うのです。私の常は、ゲーム開始直後に敵空港近くの工場に駆けつけ始末、敵空港を利用して補給、もうひとつふたつ始末という、いわば電撃戦。というか、とにかくこのゲームはどれだけ迅速に工場を減らせるかが肝で、工場がある限り敵兵機は生産され続け、敵が増えればそれだけ作戦妨害も熾烈になるから、最初にどれだけ工場を減らせるか。工場の耐久力が上がる前にどれだけ動き回れるか、それが重要なポイントになるのです。

Amazonで検索しても見つからなかったのが割りとショックです。中古ファミコンショップに行くと、大抵置かれているマストアイテムなんですけどね。もうじき発売されるWiiで遊べたりするときっと嬉しいなあ、なんて思います。いや、多分Wiiは買わないですが、けど気になる気持ちはとめられません。

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