Ricohのデジタルカメラ、GR DIGITALが一周年。そんなわけで、RocohのGR Blogにて一周年企画が開始されました。やあ、こういうのは嬉しいね。ってのは別にこれがプレゼント企画だからっていうわけではなくて、自分が気に入って使っているものが発売後一年を経てなお多くの人に愛されているということが実感できる企画が開かれるという、そのことが嬉しいんです。実際、私はGRのデジタル版が出ると聞いたときには、28mmは自分には広角過ぎるんだよなあなんて思って手を出すつもりなんてなかったのに、tara-exさんが買ったと知るや急に欲求が高まって、買った。アダプターもファインダーも買ったさ!
そして、全然後悔していません。いや、むしろ感謝しているくらい。私がこのカメラを買ったのは、行く春を見過ごしにしてしまったという後悔のあったからで、過ぎゆく季節に心をまったくとどめることのなかった自分を省みて、せめてカメラを持てばそうした季節の移ろいに心を配るのではないだろうかと、そうした思いあってだったのです。そうして選んだのがGR DIGITALで、なぜGRかというとレンズが単焦点だから。購入以来私は毎日携帯して、少なくとも一枚はなにがなくとも撮影することにしています。それは私の日常の記憶であり、変わりゆく日々の記録であり、写真上達の祈念であり、そして見知らぬ人へのメッセージであります。
そんなわけで、せっかくカメラの話をしたのですから、最近の写真から数枚をピックアップしておきたいと思います。
ビルに反射した青空。ぱっと見て、ああいいなあと思ったらすぐにシャッターを切れるという、この感覚がすごくいいと思います。しかも、この写真を褒めてくれた人もいて、嬉しかったので選びました。
こないだいってきた中国でお土産に買ってきたマニ車です。かなり寄って撮ってるので中央がなんか膨らんだ感じになってるけど、別に嫌な風じゃない。日が山に落ちた直後の自然光で撮ったのですが、割りとうまく撮れたと思って気に入っている写真です。
日が落ちてからの帰り道、工事現場の雰囲気がなんかいいと感じたので撮影しました。ISOは200。1/10秒という低速シャッターですが、手ぶれもそれほど気にならず、ノイズもそんなにひどい感じじゃない。明るいレンズはやっぱりいいなあと思います。
休みの日にうちにいたら、どっからか太鼓の音が聞こえてくるので、祭か! 写真撮らないと、と飛び出して撮影した一枚。すでに祭は一段落って様子ですが、GRはこういうなんでもない一コマを撮るにはうってつけのカメラだと思います。
本日の一枚です。大きな木を発見したので撮りました。これ、広角だからこそ撮れた絵で、標準レンズだったらかなり下がらないといけないから状況的に無理だったんじゃないかと思います。木は私の好きな主題です。あんまり花はなくて地味ですが、あの空に向かう感じが好きなのだと思います。
- 森山大道他『GR DIGITAL BOX』東京:東京キララ社,2006年。
- 『GR DIGITALパーフェクトガイド—銘機「GR」の系譜はデジタルへと進化する』(Softbank mook) 東京:ソフトバンククリエイティブ,2005年。
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