2006年10月17日火曜日

奏(騒)楽都市OSAKA

これまでずっとやりたいと思ってできなかったことをやっと実現するにいたりました。それはなにかというと、お試しBlog[旧お試しBlog]にweb拍手のボタンを付けて、それから一部の要素にCSSを適用させるということ。実をいいますと、このお試しBlog[旧お試しBlog]というのは極めてレイアウトの自由度が少なく、テンプレートをいじるなんてことは不可、他のBlogのようにBlogアクセサリーを付けるというようなこともできないのです。と、このような状況下でなんとかweb拍手ボタンだけでもつけたいと思ってきて、そしてようやくそれを実現することができました。決め手はJavaScriptです。この便利で、けれど妙に扱いづらい言語でもって、CSSとweb拍手ボタンの送信に成功したのでした。

JavaScriptの扱いづらさ。Netscapeが実装し、後を追うかたちでInternet Explorerも実装。しかし両者独自の実装であったため、その仕様というのはまちまち。こちらを立てればあちらが立たずということは普通に起こります。こういう厄介な状況は今もなお残っていて、今回のチャレンジにおいてもずいぶんと悩まされました。けれどなんとか逃げ道はあるもので、とりあえずIEとFirefox(Mozilla)、そしてSafariで期待通りの結果が得られることを確認することができました。しかし、このうまくいった時の嬉しさったらないですね。それまではまさしく暗中模索、こんがらがった意味不明状況の中、解決を求めてWWWをさまよい、情報を拾っては試し、その結果をもってまた情報を求めの繰り返し。けれどこうしているうちにだんだんと光が見えてきて、ついにブレイクスルー。ああ、やった、できたよ。もう、ぐったりです。でも、長らくの懸案が解決してよかった — 。

私のやみくもなプログラムへの取り組みをみていると、ちょっと昔遊んだゲームを思い出します。それは『奏(騒)楽都市OSAKA』。川上稔の都市シリーズ第四作、『奏(騒)楽都市OSAKA』と世界観を同じとする世界においてのアナザーストーリー。メディア競争に勝ち抜くため、情報を探し、組み合わせ、発表し、前へ前へと進んでいくというゲームなのですが、このゲームの混沌さ具合というのが、なんだか私とJavaScriptの関係に似ていると思うのですね。

なにが混沌かといいますと、まずは情報の多さでしょう。このゲームは、原作者である川上稔の要請を受けて、とにかく長大にできています。原作者曰く、自分は同じゲームを二度遊べないタイプの人間だから、一度遊んだらお腹一杯になるくらいにしてくれだそうで、そのためイベント数が強烈。千を越えてるんだそうで、はっきりいって全部みるのは無理。一度エンディングをみたくらいでは達成率は半分にも満たず、かといって何度もクリアできるようなゲームではないです。とにかく長い。途中で嫌になる。しかもゲーム途中で情報が錯綜するから、中抜きでイベントが発生したりして全然訳がわからない。え? なに? なにがどうなってるの? という意味不明さにあっぷあっぷするのがファーストプレイで、セカンドプレイなら多分もうちょっと状況を整理して眺められるだろうと思うんですが、しんどいから二度目を遊ぼうという気にはちょっとなれない。ここですね。私がさっきJavaScriptに似ているとかいったの。情報膨大にして大いに錯綜し、意味不明五里霧中、だから最後には力技で解決。ええ、まさしくそんな感じなんですよ。

けど、それでもひとつの結果を得られると、ぐったりしながらも嬉しいんですよね。そういうところも似ていると思います。で、人間というのはのど元過ぎれば熱さ忘れるから、なんかまたやってみようだなんていう気になったりして、でもよほどのことがないと手を付ける気にならないというのも似ていて、なんか困ったやつだよなあなんて思いつつ、心底憎めないというようなそんな感じなのだと思います。

そういえば、ゲーム『奏(騒)楽都市OSAKA』は、複数のプレイデータをマージして、達成率を上げることができるという他に類を見ない機能を持っています。これ、イベントクリアを達成するのはひとりじゃまず不可能だから、友達同士でがんばってなんとかしてね、ってことなんだと思うのですが、私はついぞこのゲームで100%を達成した人のいるという話を聞いたことがありません。もしかしたらどこかにはいるのかも知れませんが、けど多分いないじゃないかなあ。だって、攻略本みながらでも投げそうなゲームなんですよ。というわけで、私ははなから100%をあきらめて、けどそれでも全然悔しくない。

こういうあきらめが肝心って感じも、JavaScriptに似てるかなあ。

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