2005年5月9日月曜日

Sunshine Superman

 テレビから耳に覚えのあるサウンドが聴こえて、はっとして思わず顔あげました。おお、こりゃDonovanじゃんか! けど悲しいかな私はDonovanには詳しくなく、なにしろDonovanというのがバンド名なのか個人名なのかも知らんとくるんですから最悪です。そんないい加減なリスナーですから、当然曲名もわからない。好きで、散々聴いた曲なんですけどね。ほとほと困ってしまいましたよ。

困ったときは検索するにかぎるということで、先達て導入しましたOS X 10.4 Tigerの新機能Spotlightで調べてみたら、出てきたのはMellow Yellow。ああ、この曲じゃないよー。

わかりそうでわからないというのが悔しいもんだから、意地になって探しました。探し物のコツは検索キーワードの選別だなんてよくいわれますが、キーワードセンスよりも重要な要素があると私は思っています。重要なもの — それは検索対象に対する情熱でしょう。なにがなんでも見つけてやるという意気込みが、求める答えにたどり着かせるのです。

検索場所をiTunes Music Storeに移して検索すること一時間。件の曲はDonovanのSunshine Supermanであるとわかったのでありました。

Donovanの魅力は、ディストーションの適度に効いたエレキサウンドに、ハスキーながらも、どすのきいたボーカルの恰好よさにあるでしょう。歌われるフレーズはシンプルで、けれどそれが目茶苦茶にクール! 一度耳にすれば、がっちり心まで捕まれてしまうような色気が満ちていて、もう私はDonovan大好きなのですよ。

ジャンルとしては、ロックでしょう。それも黎明期のロック、Classical Rockでありましょう。この時期のロックって、独特の魅力があるんですよね。粗削りで、ストレートで、ストイックで、エネルギッシュで、そして美しい。いろいろやってやるぞっていうような意欲にあふれていて、そうした高揚した意識みたいなものがきらきら発散されてて、生きているって感じがひしひし伝わってくるんですね。

そんなこんなで、私は懐かしのロックが好きなんですが、けれどこの時代のロックというのはものすごく豊かな広がりを見せていますから、今から手出しするにはたくさんすぎるんですね。Donovanにしても、Sunshine SupermanとMellow Yellowをなんとか知っているくらいなもので、ほんとはもっといろいろ聴きたいんですが、一歩踏み出すと帰り道のない旅になりそうと思えて、なかなか手を出せずにいます。

世の中にはよいものはたくさんありますが、そのすべてを体験することはできないというのが残念ですね。私は欲張りなんです。残念ですね。

CM(日産のコマーシャル、車種はわからない)で使われてるのは、とりあえず一番上のアルバム収録の版であることは確実。Sunshine Supermanは、Donovanの演奏であってもいくつかのバージョンがあるので、他のものは違うバージョンが収録されている可能性があります。CMのが聴きたいという人はお気をつけくださいな。

でも、バージョン違いも楽しいんですけどね。

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