『まんがタイムきららMAX』2015年8月号、昨日の続きです。
『ハンドスタンド!』、『はんどすたんど!』にタイトル変えて次号より連載されるんですね。これは嬉しい。体操部の漫画です。やたら元気なななみのヤジ? あれがのっけからおかしくて、この子の元気さというか無鉄砲さというか、それが一味二味添えていい感じです。いちご、ひなたは器械体操の経験がないんですね。しかもいちごはラジオ体操と勘違いしてきていて、ななみの謎のフォロー、ほんと、この子、面白い。あの無闇やたら偉そうなのが大好き。対しゆかちーが自信なくて、このふたりでバランスとれてるのだろうなあ。ゆかは中学でも体操やってた。ななみはやってなかったんだな。皆それぞれの体のやわらかさ。ゆかはぺたりと開脚で床につく。すげえ。ななみもそこそこ、ひなたもまあまあ、けれどいちごは私なみで、いやあ、いかす、腰直角じゃんよ。最高だと思います。酢を飲むと体がやわらかくなるよ。そういう話になるんですが、これって実は迷信なんだよねー、そう思って読み進めたら、最後のななみからのメッセージ。おお! もう、最後の最後まで強力! 最高でした。というか、ななみのアイコン、顔ぱんぱんだ!
『こみっくがーるず』、面白かったですよ。今回はなんと豪華2本立て。1本目は、学生たちの勉強風景。漫画描いてるだけじゃやっぱり駄目なわけですよ。けど、みんな駄目そうだなあ……。かおすのね、まんが描きはじめてから駄目になった? そういわれて、私の場合肝心のまんがもグダグダで。おおう、つらい。泣ける話でした。そしてかおすちゃん、テストは赤点まぬがれたけど、おおう、ネームは赤点! 29点! 泣ける! このエピソードが2本目に繋がるんですね。おお、大人の部。担任の先生と寮母さん、そしてかおすの担当編集さん、みんな知り合い。仲がいい、というか、高校の時、同じ部活だったのか! 編集のまゆさん、めちゃくちゃ可愛いなあ。ここで語られる漫画家のこと、ただうまいだけでは駄目。自信、折れない心、そうしたものも大事だって話、これはしみました。まゆさんがいうんですよ。かおす先生は強い子だって。何度ボツくらっても、ブルブルしながら次のネームを持ってくる。アンケビリで応援してくれるファンも一人もいなくて、って、それ、つらい! かおすちゃん、頑張ってるんだなあ。あきらめのはやい自分のこと反省させられる、そんなエピソードだったと思います。皆の昔の、漫研時代の話。その雰囲気とてもよく、そしてなみ、かおすちゃんのこと応援してるのに、すごく買ってるのに、けれど厳しく接してしまう。そのジレンマが泣ける。また、その厳しさに立ち向かうかおすちゃんに泣ける。なんだ、もう、いい話だったなあ。もう、最高でした。
『ハナイロ』、みんなでプールであります。いや、しかし、美しい絵です。とりわけいち子さん。あのエレガントな様。最高じゃないでしょうか。花なんて背負っちゃって、けど、花よりも美しいよね、いち子さん。うるみがね、陽のことね、裏切りものだっていう、いやもう、気にしないでいいのに。大きな胸も小さな胸も、みんなちがって、みんないい、なんです。ほんと、陽も素晴しい。うるみも素晴しいです。陽にね、一発陥落させられるうるみもまたよかった。陽、くったくなくて素敵な笑顔。最高でした。この漫画、絵の美しさ、それもいい。こうして水着姿の女の子たくさん描いて、いやらしさがないのもすごくいい。華やかで、きれいで、ほのぼのとして、楽しくて、水着はじめ人間の世界のこと、あんまりわかってない花の魔女たちのカルチャーギャップもまたよくて、そして最後は安定のパターンに落ちて、まさかのうるみの失敗。この子もこの子で、プールに浮かれていたんでしょうね。そうしたことうかがえるのも、またよかったです。
『FKSでいたいむ!』、なんか、これ、すごく楽しいな。こころのレシピ本を作ります。そしたら、それがなんともいえん怖ろしげなものになっちゃって、ふゆみいわくモンスター図鑑。けど、これ、味は悪くないんでしたよね? 写真はさきが撮ってくれることになった。そうしたら、ただのレシピ本じゃなくて、こころの写真集にもなっちゃった。そしてこれにふゆみが手を加えて、さらなるカオスに突入。本来の、皆の興味をより集めて本を作ろう。その試みが、皆の楽しみ、それを引き出して、いきいきとした表情もとても素敵。ただのレシピ本じゃなく、皆の今、思い出もろもろ盛り込んだ、そんなアルバムができました。今後もそうした感じで、わいわいと、集まって、アイデアいっぱい出し合って、作っていくことになった。そのノリ、大変よさそうです。というか、こころ、結構クールにつっこみ入れてますね。そうしたところもとてもいいです。
『アリノス☆ワンダーランド』、たかみんが引っ越しだ! って、みかはちょろいなあ。今回は、たかみんのナカちゃん好きが大爆発、かと思ったら、まさかの皆の昔話。おお、中学の頃に、知らず出会っていたんですね。たかみんの撮った昔の写真、その背景に写り込んだその姿、みかが帽子をかぶっていないという、それだけでいつの写真か特定するルリが素晴しい。中学時代の皆の思い出語り。ミカの内心とか、なんだかすごく面白くて、いやはや、微笑ましいですね。これまでちょっとずつ語られてきた、たかみんとナカちゃんの思い出話。それが、ルリ、みかの過去とここでこうして交差して、いわば繋がりを持ったわけですね。あの頃の、ルリみかとナカちゃんの出会い、小さなコミュニケーション。そして自分だけ仲間はずれとヘソまげちゃうたかみん。ほんと、この4人、どんだん仲良く、どんどん打ち解けていきますよね。
- 『まんがタイムきららMAX』第12巻第8号(2015年8月号)
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