『まんがタイム』2015年7月号、発売されてます。表紙、メインは『おとぼけ課長』、着物姿で傘を担いで大見得きっている、その迫力、なかなかのものであります。躍動感あるなあ。今月のテーマは傘ですね。『さわらせてっ!あみかさん』は、あじさい柄のワンピースに、ちょっとおしゃれな傘。『まりあ17』まりあも、服装こそはいつものセーラー服ですが、手にはちょっとおしゃれっぽい傘。雨の季節ゆえの楽しみ、って感じでありますね。
『鉄仮面のイブキさん』、喜多くん、突然伊吹さんの右腕に指名されて、そりゃもう嬉しそうなんですが、ああ、伊吹さん、右手、痛めちゃってるんだ。その理由がめちゃくちゃ面白かった。お父さんにチョップをしてみたところ、父、チョップ白刃取りで対抗! いや、取れてないから。って、どんだけ思いっ切りのチョップだったんだろう。父は額を負傷。伊吹さんは手を負傷したんですね。伊吹さん、痛そうな表情もそうとわからない。すごいですよ。伊吹さんが困ってそうなら、すかさず手伝いたい。そう思ってる喜多くんが、全然その表情わかなくって、どうもこうもうまく手伝えないとかね。はたまた調子のっちゃったりね。と思ってたら、おお、父上登場。いいなあ、この父上。もう大好き。そして鬼怒川さん。喜多くんに、伊吹さんのこと好きなのだろうといっちゃった! そうか、喜多くん、気付いてなかったのか。これは意外でした。これ、次回、喜多くんの態度違っちゃったりするのかな?
『大家さんは思春期!』、料理同好会でありますよ。もう二学期も後半。三年生が卒業するまでに、リクエストメニュー食べさせてあげたい。森ちゃん、いいやつ! 本格的な受験シーズン到来までに三年生のリクエスト優先で試食会をやろうとなって、それからのメニュー決め、それが面白かったです。あまり予算がかかりすぎないように。そして手軽さ、片付けの簡便さ。目のつけどころが違いますよね。メニュー決めて、段取りつけて、その計画する楽しさに溢れていた話でした。すごくわくわくさせられる。そして職員室の風景もいい。先生がものすごく楽しみにしてて、もう、教師も生徒もみなチャーミング。いきいきしていて、すごく楽しい話でした。
『おひとり食堂』、わお、寂しい話? かと思ってたら、ごぶさタンゴですよ。びっくりだ! 食堂せいちゃんの先代、誠治のことをなつかしむ。そんな雰囲気があって、一年前に亡くなっちゃった先代、誠一郎の父ですよね。けれど、誠治のエピソード、それがどれも豪快で、おかしくって、だから湿っぽくならない。そうかあ。この食堂は、父のこの底抜けの明るさ、それが愛されてたりしたんだろうなあ。なんて、いろいろ思わされるエピソードでした。誠一郎がギターを弾くようになった理由も語られて、朴訥ながらもいい父子ではないですか。後日来店した、そのお客さんの娘さんも楽しい人で、そうかあ、三味線って、津軽? 豪快な感じ、底抜けの明るさも魅力的。そんなお客さんとの一時も、変わらず面白かった。この漫画、ほんと、すごくいいと思いますよ。
『マコトの愛の見つけかた!』、ゲストです。社会人になったばかりの新人、大戸真人。なぜか上司に気に入られちゃってるようで、ヒラなのに上司の隣りに席があるというんですね。これ、針のムシロだ! 課長、中桐雅。大戸のこと、あからさまに気に入っちゃってるんだけど、その理由が子犬みたいだから。いや、でも、課長。あんまりあからさまなのはよろしくないですよ! もうひとりいる主要人物、大戸の同期の小石川ゆか。この人のキャラクターがよかったですよ。受付担当、社内のアイドル、っていうんですが、お疲れさまです。あのポーズ、頑張ってっていってるんじゃなくて、あなたには負けないっていう、ファイティングポーズなのかあ。負けず嫌いの彼女。大戸には負けないと燃えている。そうした闘志が、女性性を売りにするとかじゃなく、仕事の面でもってうまいこと押し出されたら、もっといい感じになるかも。そんな風に思いましたよ。
- 『まんがタイム』第35巻第7号(2015年7月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿