『まんがタイムきららMAX』2015年8月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。久世橋先生がカレンに手をとられて、こう、ひっぱりだされてる? みたいにも見えるんだけど、内心実はちょっと嬉しそう。ほんと、カレンは久世橋先生のこと大好きなんだと思います。髪形も今回はお揃いにしてますよね。そんなカレンもちょっと新鮮で、すごく可愛らしい。元気いっぱいのカレンに、ちょっと内気な久世橋先生、そのコントラストも素敵でした。
『いちごの入ったソーダ水』、扉の委員長、めちゃくちゃ可愛いよ! もう、なんだこれ、お姫様!? 最高だと思う。かと思えば、本編一コマ目の月も超素敵で、もう、なに!? 若奥様!? そんな月の演技の練習。それが巻き起こす誤解がおかしくて、クラスメイトをしょんぼりさせ、先生を落胆させ、そのたびに雛菊が慌てて誤解を解く。いいコンビになってますよね。そしてこひめ。おおう、大変なことに。あの、天使のようなこひめが、あのふわふわで、清らかなこひめが、あんな表情を!? 寝込みそう! そしてやっぱり杏奈ですよね。告白のなんのという言葉に揺れ、進学に本気で取り組み、そして添付写真がないことに動揺する。ほんと、この子、いいキャラクターだと思います。
『裏庭には…!』、おかしかった! すみれを残して皆帰省。ひとり残されて、不安ながらも、ここで頑張れば! と一念発起、するのはいいけど、のっけから駄目という、その駄目っぷりの見せ方が素晴しかった。泣くな、泣くなよ。こっちまで悲しく、はならなかったけど、うん、面白かった。裏庭の看板もいかしました。水やり失敗から高温の風呂にダイブまでの流れなど、もはや感動すら覚えました。そして猫たち。桜子からの電話にハイになってるすみれのこと、猫がなんだかやれやれって感じで見守ってるんですね。いい味出してましたよ。もう、こういうの大好きです。そしてできあがる、ものすごい量のお菓子。すげー! 夕食になったよ。しかもノルマまであるんだ。もう、ほんと、桜子の言葉が嬉しかったんだろうなあ。その描かれなかった張り切りよう、それがもう見てとれるようで、見事でした。
『図書室探偵お嬢!』、ゲストです。おかしかったですよ。杉本あやの、探偵部に所属する女の子。って、うわ、すごいな、ちゃんとここに伏線配置されてるじゃんよ。探偵部というのは、人助けする部なんだけど、部室がもらえないくらいの活動。お嬢、本田めいとあやのふたりだけの部なんですね。活動場所が図書室で、めいが大きな声を出すたびに怒られる、あの繰り返しがじわじわとおかしさ盛り上げていって、それが最後の落ちに繋がるとかね。いや、ほんと、途中から怒られなくなったから、場所を移動したのかな、とか思ったら、全然違ってて、最後にまとめて怒られるってわけか。いいテンポ感、持ち込まれた相談とその解決、そのための流れがきちんと序盤から用意されてるところとかもね、とてもよかったと思います。キャラクターの可愛さもよかったです。
『花野さんの合言葉』、ゲストです。入学の日、遅刻して教室に入ったら、席には鉢植えの花が。入学早々イジメ!? と、これについての柱コメントが面白くって、重いテーマじゃないので安心して下さい。これ、いい註釈だったなあ。阿吽の呼吸を感じます。花を机に置いてたの、花野香織という同級生だったんですね。鉢植えと話す不思議少女。植物を手放すと体調が悪くなるらしい。困ったというか、不思議な子だなあ。そんな香織と知り合ったのが丸山冬子。元気で明るくて、香織とは好対照。香織も華やかで奇麗な子なんだけど、なんだか発想が暗くできてるみたいで、持ってる植物、花言葉で選ぶそうなんですけど、それがどれもやたら暗い。今日の気分は不安って! 今ある花も絶望に悪意だものなあ。ナイスセンスです。ニコニコと華やかに暗い。なかなかにおかしいキャラクターで、ちょっと気にいりました。
『FASHION MUSIC』、ゲストです。鮎川有紀、ギターを持って登校してきたんですが、まだ全然弾けない。昨日買ったばかり。嬉しかったんだろうなあ、屈託なく、自慢したかったと答えるこの子の明るさ、アホさ? それがなんだか悪くない。友達の橘衛、この子がベースやってるんですね。だからふたりで一緒にバンドやろうぜ。って、ドラムは? ともあれ、有紀はアニメが好き、最近のアニソン、とてもいい。自分も作りたい。ゆえにギター。衛はロック少女なんですね。アニメ口調、アニメっぽいしゃべりで迫ってくる有紀に、恥ずかしいからやめろという衛、そのやりとりも面白かった。写真撮るのが好き? 小崎百合、この子がドラムになるのかな? そう思ったら、そんな感じじゃないみたい。有紀と百合、ふたりで組んで、衛にぐいぐいいくところ、おかしくて、かと思えば有紀も百合の餌食になって。このノリのよさ。こいつは魅力と思いました。
- 『まんがタイムきららMAX』第12巻第8号(2015年8月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿