2015年6月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんがメイン。夏ですね、スイカを食べていらっしゃる、その姿、あくまで自然体で、けれどちょっと手をなめる、そうしたところに色気感じられます。後ろで、スイカ全部食べられてショック受けてる榊先生があわれを誘います。『らいか・デイズ』らいかもスイカ食べてまして、いやしかしこの顔! 実にしあわせそうで、色気とはちょっと無縁。この子らしいですね。そして『小森さんは断れない!』、アニメ化企画進行中なんですってよ。おお、快挙であります。

『敗者復活戦!』、おお、店に珍しくお客さんが! かくして見てみれば、おやおや、どこかでお会いしましたか? そんな風に思ったりもするふたり。みもりの女将と戸田くんですよ! 割烹にもイベントほしいね、そんな女将のひとことに、応えようと思ったんでしょうね、戸田くんが地域の逸話なんぞを探そうと古書店にきたっていうんです。いや、女将、忘れてしまってるみたいなんですが、ああ、相変らずの女将です。『よゆう酌々』最終回の後を描いて、ああ、これは大サービス。なんだか嬉しくなりまして、みもりのふたりがどうなったのか、おぼろげにわかるように描かれて、また同時に月穂サマの酒癖などもろもろ、こちらもいろいろ語られる。ああ、月穂サマ、いろいろやっちまってるのか。しかし、みもりとこの古書店、同じ町にあったんですね。そして粧子さんに愚痴る月穂サマ。ああ、皆、親しい知り合いなんですね。

『みつめるっ!上野さん』、根津さん、めちゃくちゃ可愛いなあ! いつもの博物館、改装のためしばらく休館。というわけで、皆、違う現場にいくことになって、旧・暮緋宮別定。なるほど、ここでメイドとして働くわけですね、って、そんなわけありません。県の文化財、一般公開もしているので、見学にきた人たちを案内する、って、いや、違うよ。上野さんの仕事は監視員。この建物はかなりの監視難度なんだそうですが、多少の接触は大目に見ているみたいで、ちょっと安心ですね。でも、いろいろと興味持った人から質問責めにされるからと、よくある質問とその答がまとめられたレジュメわたされて、ああ、いよいよ次回から本番か? そう思ったら、ここで働く学芸員、桜木さんが恋に落ちた!? なんかこの人のマイペースさ? ふわふわな感じ、おかしくてよかったですよ。

『妄想乙女の文学会議』、今回は王朝日記文学であります。なるほど、平安時代の日記、紫式部日記や蜻蛉日記、土佐日記など扱いまして、いや、いいですね、いいですよ。貴族のミヤビなとりとめない随筆、そんなイメージを持ってた松島さんに、意外と今と通ずるところもあるんですよ、倉野さんの噛み砕いた説明がすごくわかりやすくて刺激的、いやもう、そりゃ刺激されますよね。紫式部日記の清少納言についての記述、それは知ってました。けど『蜻蛉日記』がなんともいえん昼ドラ感漂わせたり、それから『土佐日記』。いや、紀貫之が書いたってのは知ってますけど、ところどころで女子アピールっていうのね、もうおかしくておかしくて。この説明がきっかけで、バッと閃くアイデア。それが企画書に結実して、いや、これはなかなかによさそうなのではないでしょうか。王朝日記文学とか、一気に親しみ感じられるようになりましたよ。

『ばってん×バーテン!』、ゲストなのかな? 山東ユカの新作。深夜のバーを舞台にバーテン小津と常連客の黒澤、ふたりの微妙な距離と会話を楽しむといった雰囲気感じられますね。基本はこのふたりメインで展開し、そこにやってきたお客をフレーバーにする? お酒のことよくわからないという女性に、カクテルをまかされる。簡単に好みを聞いて、そして作るのだけど、小津さん、女性ながらもイケメンと、女性客の心つかんだりしちゃうんですね。選んだのはストロベリーフィールド。喜んでもらえたようで、この一連のやりとり、クールで余裕、そんな風に見えて実は緊張していたっていうんですね。苺モチーフのピアス、それをヒントに選んだものの、ほー、好きじゃなくてもモチーフ身につけるのかあ。大きな賭け、見事に勝って、それがさらにイケメンに拍車をかける。ところで、あの黒澤というお客、やっぱりバーテン小津のこと好きだったりするのでしょうか。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第8号(2015年8月号)

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