2015年6月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号、一昨日の続きです。

『北斎のむすめ。』は参勤交代、大名行列に遭遇するんですね。そうなると、もう道向こうに渡れない。締め切りギリギリのお栄、やたら焦るんですが、と思ったら、絵師仲間と一緒にうまいもん食ったりしちゃうのね。ああ、行列のお侍、そりゃずっと歩いてるんだから、お腹もすいてますよね。いわゆる飯テロってやつになってますね。土中に埋まってみたり、北斎がまぎれこんでしまってたり、そうしたのナンセンスでおかしくて、またあの折り返しも最高。カルガモもナイスでした。医者、産婆は横切れたんですよね、確か。そしてお栄、命の危機ですよ。でもお侍さんのはからいで無礼討ちはまぬがれて、ああ、これが粋ってやつだな!

『かでん屋さんの基礎知識』、扉の着物、皆、可愛いなあ。さて、三笠の失礼なお母さん、今回も登場。いやもう、ものすごく食えない人ですよ。和服について、なんちゃってとか嘘ついちゃう。ほう、ポリエステル製でも高級品なら絹に近い見た目なんだ。着物というと今では晴着で、普段着にするにはあまりに手間も予算もかかってしまうけれど、新素材やらなんちゃってやらで、簡単に着られるものが増えてもいいなあって思います。ちょっと興味がないではないんですよね。他には通販や店舗の品揃えについての話題あり、あとは父の婉曲表現。ほんと、個性的なご両親でありますよ。

『あかるい夫婦計画』。マスクであがる心肺機能。いや、確かにマスクしてると若干息苦しいですからね。「なつかしの店」のシリーズ、これ面白かったですよ。特盛り天丼の店が、久しぶりに通りがかったら山菜そばの店に変わってた。つぶれちゃったのかな? そう思ったら、同じ人が経営していて、ああー、20年たって大量の天ぷらが受け付けなくなったのか。大将がですよ。もうおかしくて、油モノが受けつけなくなったからと天丼から撤退、そば屋になりました。天丼時代の技術は、きっと天ぷらそばにいかされてるんだろうなあ。「妻のココロ」、手書きで伝わる気もち。そのよしあしがおかしくて、いやもう、なにに怒ってらっしゃるのだろう。メモでも表情豊か、それ自体は悪くないんですけど、難しいですね。

『放課後すずなり倶楽部!』、今回は七夕の情景。笹を見付けましてね、どうも部長がもらってきたみたいなんです。部長の茶飲み友達、エレガントなお姉様。さて、皆で笹を飾りつけするんですけど、クリスマスの飾りで代用しようとか、わりと適当。そんな中、ちゃんとしようとするのが美亜なんですね。けど、結局はみんなちゃんとしようと思ってて、皆で工作するその風景、静かなんですけど、楽しそうに取り組んでる、そんな感情が伝わってくるようで、大変よかったです。それに部長がね、うん、猫らしいですよ。七夕の当日、自然と人が集まってくるのも悪くない。面白かったの、先生のいった、短冊は書いたことが丸見えになるという問題、まさかの個人情報保護シールの販売がはじまって、ほんと、これ、いいのだろうか。先生、ちょろいなあ。玉緒先輩のね、短冊はつるさなかったけど、かわりにてるてる坊主。この日がきれいに晴れますように、そんな願いがとてもすがすがしく思えました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第8号(2015年8月号)

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