2015年5月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年7月号

『まんがタイムオリジナル』2015年7月号、一昨日の続きです。

『かがやけ!工学女子』、今回は雨の季節、梅雨時の情景描きまして、雨が続いて気も滅入る。でも、明るくいきましょう。そんな工夫? インドアの楽しみなどなど描かれまして、いや、ほんと、豊田は元気でいいですよね。最近のゲームいろいろ描かれ、って、ああ、最近のゲームは見た目とかいろいろ細かく設定できるものね。あれ、面白いんだけど、はやくゲームやりたいって時にはわずらわしかったり、けどいいかげんにすると後で絶対気になってくるから、とまあ、豊田の気持ちはよくわかる。紙テープのパンチ穴、あれ、横1列で1バイトだったんだ! そうかあ、なるほど、はじめて知りました。実際に自分で経験すること、オンラインで部屋にいながら見て知ること。その一長一短? そうした描写も気にいったところであります。

『みつめるっ!上野さん』、博物館のイベント。夜に開くというのだけど、募集50人に対し応募5000人。うへえ、100倍か。実際、こうしたイベントの倍率、すごいことになったりするっていいますよね。深夜の水族館とかも、すごい人気だとか。さて、イカ蔵サマを取り合う玉姫と根津の対立、ついに天候にまで影響するレベルに達してるんですね。さて、玉姫、気合いいれた小野小町の扮装。それが不発に終わって、ああ、ちょっとかわいそう。そう思ったところで、市川イカ蔵の見せ場がどんと入って、うわあ、こりゃかっこいいなあ。その次の一本で、ついに玉姫と根津、和解なのか? そう思ったら、いや、そうじゃないのか。けど、あの和解してるっぽいコマのふたり、すごくきれいで可愛かった。あれは実によかったです。実際は漁夫の利みたいな話でしたけどね。そして上野さん、妹もなかなかに面白い子ですよね。あの夜中の様子、姉でなくても驚きます。

『あかるい夫婦計画』、ダイスケさん、不審人物系らしい。「小さなヒーロー」、面白かったですよ。ウチ中の災難が集まってしまったみたいといわれて、君がケガをするよりずっといい。うわあ、かっこいいなあ! そう思ったら、あれれ、小指なのか! いや、小指だけじゃなくて、夫本体もねぎらってあげてください! 「つながる機能」のSNS情景。あれも面白かったです。いや、まあ、他人の誕生日なんて覚えてませんって! だから元気出して、といいたいけれど、こんなにも落ち込むってことは、自信があったんだろうなあ。

『ぎんぶら』、示唆に富む話でしたよ。嗅覚を持たない異星人の住む星へと到着した一行。ああ、嗅覚を持たないために、臭いに対するケアがまったくなされないのか。そうしたら悪いことに、地球人を含む特定の宇宙人にとっては悪臭としかいいようのない臭いがつきまとうことになって、ああ、これはSFだなあ。そんな気持ちをともに読みましたよ。面白いというよりも、そういうこともあるかも知らん、非常に興味深い、そうした感覚が優っていたのです。さらに加えて、それまで提示されていた構図が最後のページで一気に転換させられて、お互い様であることを実感させる。ほんと、これ、よくできた寓話になっています。見事でした。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第7号(2015年7月号)

0 件のコメント: