2015年5月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年7月号、先日の続きです。

『ルイは友を呼ぶ』、いやもう、ハラハラしましたね。レイナの屋敷にて迷ってしまったルイ。そんな彼女に忍び寄る影! ふたり部屋に残されたミアとネルの会話。誘い込まれた? いよいよ不安を強めたところで、ああ、レイナ、特に猟奇的だったりする、そんなことはなかったのだね! よかった。ただ単純に愛が重かっただけ、といっていいんでしょうか。そしてレイナの愛が重ければアイリの愛も重くて、アイアイとお呼びにって、おさるさんかい? しかしレイナ、住む世界が違うとかいって、距離置かれてしまって、ちょっとかわいそうですね。寂しそう、あるいは愛が暴走気味になってしまうのも、わかる気がします。

『バミれ、みどりちゃん!』、新入生公演にて『さるかに合戦』を上演することになった一年生たち。だんだんとかたちになっていく頃合いかな? そう思っていたら、おや、なかなかそう簡単にはいかないようなんですね。しっくりこない。なんか役にはまらない。それでもやもやと違和感がふくらんでいくのですが、いや、しかし、郁衣はマイペースですね。この子見てると、違和感とかいう言葉ではおさまらないもの感じさせますよ。セクシー志向ないしは中二病的、そんな演技を見せつけて、けどこれで、進むべき方向が見えてきた。役に沿うのではなく、役を自分達の個性に近付ければいい。郁衣の発案でもって、脚本に手を入れることとなるんですね。ああ、なるほど、こういうアプローチも許されるのか。自分にはない発想で、それだけに、見知った『さるかに合戦』がどういう変化を遂げるのか、楽しみになってきましたよ。

夢喰いメリー』、状況こそは日常を描いているものの、このサスペンドされた感じ。事態は動かずとも、状況は改善しない、いや、あるいは、より悪い方向へじりじりと追いやられているのではないだろうか。白儀含むクラスの皆で遊びにいって、まざまざと見せ付けられる白儀の完璧さ。そしてここに被せられる、屋上での夢路と白儀の会話。ああ、白儀の目的、明確になって、なるほど誰もが夢を思ったとおり、望んだままに叶えられるようになればいい。白儀がね、皆の夢を願いを叶えるという、一見すればよいことにも思えるその行為、けれどそこからひしひしと感じられる独善的である様。じっくりと長く引っ張って、そして不安ばかりが膨らんでいく見せ方、見事だったと思います。そして夢路にメリー、どのような対処ができるのか。勝ち目の見えない現状、いやもう、ちょっと早送りして、続く展開を見てみたい、そんな気持ちにさせられますよ。

『そこテストにでます!』、揺れておりますよ。動物園にて食事中、飛んできたサッカーボールを軽くトラップして、意外や運動もできるんだよ、そんなアピールなのかい? いや、ちょっと違ったみたいなんですね。ほう、小学生の頃、サッカーやってたんだ。しかも結構がんばっていたようで、そのことを嬉しそうに話す茜の様子からは、この子の数馬に対する好意が感じられようものですよ。けれど、サッカーは数馬にとっては挫折の思い出でしかないのかあ。ひとつのことが、視点を違えれば、全然違ったものとして映る。茜にとっては、ひたむきにがんばる姿に気持ちが動いた。けれど数馬にとっては、思い出したくもない記憶で、こうした齟齬に、茜と数馬、あるいは他の女の子もそうでしょう、基本的なスタンスの違いが浮き上がってきたように思います。数馬の気持ちはわかるんですが、基本ネガティブ、うまくいかない、失敗続き、そうした経験、体験が、もともとの性格を助長しているのかな、なんて思わされるんですね。そして塾にこなくなってしまった茜。さらにはメインヒロインの登場。とどまることなく、前へ前へと事態は動いていきますね。

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