『まんがタイムきららミラク』2015年7月号、一昨日の続きです。
『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おお、新マップ追加ですってよ。けれど、初心者のボン、キャロラインにはどうもピンときてなくて、対しチェリとあんこのテンションの高さ! ほんと、あんこ、オフラインのあずきのこと知ってると、またそのギャップがおかしくて、味わい深いなあ。キャロラインの扱いも実にいい。NPC相手に堂々口上述べて、周囲ざわめかせたりね、そして今回もキャロリタイアしちゃってて。いや、ほんと、あんこ、クールといったらいいのか、ほんと、すごいな。今回はボンとチェリがふたりで行動することになって、そこであんこも所属していたギルドのこと聞いて、ああ、あんこにとっては悲しい思い出だったんですね。ほんと、今のギルド、夢子との毎日、それがあんこ、あずきにとって楽しいものになってくれるとよい、そう思わせてくれるエピソードでしたよ、っていおうと思ったらキャロがあれだったでしょう? ほんと、すごい。無謀な突進とかしちゃったのかな。
『ハルソラ行進曲』、おお、球技大会。朱莉大活躍、かと思いきや、今回はサヤのお話でしたね。球技はじめ運動全般苦手な子。朱莉とテニスでダブルス組むんですけど、どうにもうまくいかなくて、そんな子の頑張り、それが光った今回。バレーボールの助っ人に入った朱莉の負傷を一早く見抜いて、代理として名乗り出る。いえね、もう全然駄目なんですけど、けど朱莉のこと思えばこうせざるを得なかったんだろうなあ。そんなサヤの気持ちがすごく伝わる。そして朱莉がサヤの写真撮ったりして、それが嬉しかった。あの表情ですよ。よかったねえ、サヤ。ほんと、サヤ、よかったねえ。
『ゆずりはコーポレーション』、おお、みんな大人になってますよ。なるほどなあ、ゆずりはの会社、そこに出資してる静流。だんだんに今の皆の関係描かれていって、って、ちょっと待て、亜紀乃さん、素敵なレディになってます! 少しずつ繋がりを持ちつつも、それぞれに違った道を歩んでいる。そんな彼女らの再会、そこで交される会話、すごくよくってね、そしてこうした状況だからこそ、ゆずりはと薫のあの対話、なんかね、よかったんですね。いい関係じゃないですか。いいふたりでしたよ。ずっといい友達なんだな。そう思ったのですね。
『箱庭ひなたぼっこ』、いやあ、実にいいなあ。ミニひまわりが咲きましたよ。扉の陽向もすごく可愛くて、いや、ほんと、素敵な導入です。けれど今回の話は期末テスト。もう一週間ない。なのに陽向は余裕で、一夜漬けですますといっている。でも期末は11教科ある。ああ、陽向、駄目そうですよ。翠子が先輩らしいじゃありませんか。ちゃんと勉強しないといけませんよと陽向をたしなめて、勉強しないというのならミニひまわりの世話も禁止する。頼みは蘭。勉強会するのですが、これ、すごいな。赤点があったら、セミの抜け殻でデコられるんだ。また陽向に勉強教えるコツね、なんでも植物に例えればうまくいく。皆で試験勉強するうちに、だんだん楽しくなってきている陽向がとてもよく、そしてひとつ試練を乗り越えて、見上げれば夏空。本当、この情景、すごく素敵でした。広がる空の青さ、深さに、彼女らのこれからが予感されて、すごく素敵でした。
『アンネッタの散歩道』、礼拝堂にて祈る庭師のおじさんとメア。ああ、アンネッタはどうなったのか。はらはらしてページをめくれば、ああ、外傷といえばかすり傷だけ。けれど目覚めないというのですね。夢の中、ひとりさまようアンネッタの姿を見れば、かつてこの子の母を連れ去ったという妖精のことなど思い出されて、この不安の果てにフラッシュバックする馬車馬との事故、そしてここに立ち現れる小さな光。ついに、アンネッタ、メイヴと出会いましたね。呼び掛けて、言葉を交して、対面して。ようやく、ようやく! メイヴの旅は一旦の終着点に辿り着いて、ふたり、いや皆、これから、人と妖精という、種を超えた友情を育んでいくのでしょうか。これまでとは違うステージにあがったことを感じさせつつ、最後にやはり手紙で繋ぐ、あの描写はしみじみとアンネッタの心情伝えてくれて、派手さはなく、穏やかに流れる時間の中、けれどキラキラと輝く一瞬、一瞬の心の情景を感じさせて豊かであったと思います。
- 『まんがタイムきららミラク』第4巻第7号(2015年7月号)
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