『まんがタイムスペシャル』2015年7月号、一昨日の続きです。
『なり×ゆきリビング』、今回はプール、水着回、ですよといったら、なにかサービス回みたいな響きがありますが、いや、むしろ今回は色気とかそういうのかなぐり捨てた、そんな印象が強いエピソードでありますよ。前回、あんなにエレガントだったのに! 食べすぎて、体重増えて、だからプールで運動しよう。そこで佐藤さん、眼鏡かけられないというので、いつものクールさ失われましてね、ちょっとポンコツな感じがそこはかとなく現れまして、いや、これなんだか悪くないんですよ。黙々と歩く、歩く、歩く。続いて泳ぐんですが、ああ、泳ぐの苦手なのね。ちょっとしか泳げない。ビート板使っても、うまいこと泳げない。その様子面白くて、けどそんな佐藤さん、常連のおばさま達にレクチャー受けて、篠峰は篠峰で、常連のおじさまにアドバイス受けて、なんだか楽しそうでしたよ。そして、ふたりの感じたこと。水の中の感覚にいろいろと思い出す篠峰。見上げた天井、ぼやけた視界に反射して輝く光が美しい。この情景、素敵でした。最後に昔のプールの思い出話。あぶなく寝落ちしてしまうとかね、こういうところもよかったです。
『天王洲会長にカレシができないワケ』。もうシンプルなんですけどさ、おかしかったですよ。昔の悪かった頃のイメージをひきずっている友人がいる。その悩みを打ち明けられて、いつも寄り添えといわんばかりのアドバイスをする。その様子覗き見て、はあはあするんですね。うん、なんか力技なんですけどさ、妙に好きなんですよ。お前にも言えねーような事を野郎共にやってきたんだよ! を受けて、詳しく! つぶさに! 洗いざらい話して!? このインパクトがもうぐっさり突き刺さりましたよ。
『ヒロインになれません』。まさかの『13日の金曜日』ですか。昔しょっちゅうテレビでやってたから、何度も見たんだけど、細かいところ覚えてないわあ。そう思いながら読んだんだけど、おばさんだぁああああ、にはすっかりやられてしまいましたよ。いやね、やたら怖がるかのこがね、肉に関する表現がもう人聞き悪かったり、また風呂場でも、君、子供やないねんから、といいたいようなナンセンス。おかしかった。けど、やっぱり、一番面白かったのは、あばさんだぁあああ!! でしたね。もう、あれは笑わないとか無理。もう完璧に持っていかれてしまいましたよ。
『タフオ☆カスタマイズ』もプールですよ。扉のゆみ氏、すごいな。ほんと、この子、タフオはまったく興味ないみたいだけど、かなりの美少女だと思うんですが、ほんと、すごい。さて、よしの氏はお休みです。なのでタフオ、やる気がないんですが、いや、それでもやるときはやるのか。泳げないと思いきや、どっこいかなりの腕前。燃費は悪そうだな。泳ぎ方としてはよくないけど、ダイエットの手段としては無駄に燃焼しそうで、逆によかったりする? そんなタフオが、今回、溺れてた女の子を助けるんですね。15歳、同い年。ということは学校も一緒? タフオに一目惚れしちゃったみたいな雰囲気で、さあどうなる。なんか、さらに賑やかさ増しそうですよ。
『アテナの初恋』、やっぱりいいなあ。今回は黒ポプラを妻にしている男の話。ポプラといってもただの木ではなく、その精霊、ドリュアスを妻にしているというのですね。そして寿命の違いが問題となっている。ああ、木の方が長く生きるから、と思ったら、逆か! そうか、この男、神だから年をとらないのか! これは意外でした。そうか、そういうこともあるんだな、この漫画だと。黒ポプラの精霊の、女心、そして嫉妬心、それがなにか切なくて、ほんと、生きること、愛することは、業をも孕んでいるということなのかも知れません。けれど、アテナの機転で危機を回避して、そしてふたりの気持ちもふたたびそっと寄り添うこととなって、こうした描写、とても魅力的でしたよ。
『メェ〜探偵フワロ』、ミニスカートがはやりです。というわけで、レモンさん、自分の服装、流行遅れなのではないか、フワロ氏やアーサーからすれば、随分モサく感じられたのではないか。ちょっとスカートの丈を短くしようっていうんですね。いや、ここからがおかしかった。ああー、牛体形。あー、ダイエットするのか。夜に歩くんだけど、あの大声はいかんわ、警察きますよ。アーサーになぐさめられてるレモンさん、涙目で、はなたらして、なんか可愛いなあ。けれどダイエットへの熱意は失わない。って、おい、ヴィヴィ孫もウォーキングに参加するのか。肉プルンプルンか。もうほんと、ふたりの鬼気迫る様子、最高におかしくて、そしてその結果の物悲しさ。変わらないのもあれだけど、ひざが痛いって。筋肉が少ないから、足を痛めたんだな。しかし、ほんと、ミスレモンのいじらしさが光る今回。おかしがってばかりいちゃ、失礼ですよね。
- 『まんがタイムスペシャル』第24巻第7号(2015年7月号)
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