『まんがタウン』2015年6月号、一昨日の続きです。
『ちょい能力少女あゆむ』、新たな人物、新たな超能力者が登場ですよ! 栂池あかねなる人物。歩のクラスを訊ねてきた。ああ、どんな人? なんかおっとりしてて、優しげな美人さん。歩のまたいとこなのだそうです。この人、歩の家系と同じだから、女性には超能力が発現する。ええ、超能力持っていて、それで歩を攻撃! 流血の事態! って、そんなに大変な話ではないんですけどね。食べ物を硬くする能力を持っているとのこと。ただし、口の中のものにしか効かない。ほんと、これ、どうしたらいいんだ……。そんな彼女、歩の母から能力の制御について教えてもらっていて、その様子、すごくおかしかったですよ。今回は顔見せといった感じでしたね。能力使うと自尊心が削られるとか、あいかわらずペナルティもおかしくて、ええ、また楽しくなりそうな予感です。
『押しかけ時姫』、時姫と大内の娘、ふたりの海斗争奪がさらに加熱しておりますよ。時姫は弓道部の部活動。時姫を置いて帰ろうとする海斗を、一緒に時間つぶししましょうと誘う大内の娘。ええ、見事な攻勢ですよ。もう彼女の中では、つきあうものと決まっている。それが時姫には面白くない。けれど大内の娘に、海斗のことが好きなのかと問われて、戸惑うんですね。時姫には帰る時代がある。いずれ別れる日がくる。それで気持ちを押し殺しているんですね。もともと自由恋愛なんて時代ではなかった、そういう背景もあるのでしょう。その気持ちを自分でも認識できていないようなんですね。そして最後の海斗。両手に花、それを男子から最低呼ばわりされる。うん、さもありなんですよね。
『居間には今外国人がいます。』、ちびっ子たち、帰っちゃったんですね。残されたのは、お礼の絵。あの、本当に子供が描きましたといった風な絵柄、すごくいいですね。ええ。けど、これを使って自由工作にあてようなんて、万希、いけない子だなあ。あの、現代アートとかいってるの、おかしかった。そろそろ進路についても考えないといけない時期。万希も当然考えないといけないわけですが、どうも工作、なにかを作る人になっていきそう? まだまだわからないんですけどね。メインの話に関係して、万希の家にいそうろうしている外国人たち、結構なエリート揃いってのがわかったり、そして日本の神様の話が落ちにちょこっと関わってきたりね。この身近にある世界の多様性、広さ、様々な着眼点というのが、いつか万希の力になりそうに思いましたよ。
『大正乙女カルテ』は路乃の母との思い出語られて、ああ、お優しいお母上だったのだなあ。厳しくもあった。うっかり屋でもあった。そうした人となり、子供路乃の思い出を通じて、もうね、しっかり描かれて、転んだ路乃に駆け寄るその姿。その母の優しさを、泣いている子供、って、この子、清志ちゃんか、にも注いで、ええ、医師になろうとする路乃の気持ちのルーツが感じられた、そんな風にも思われるエピソードでありました。だからこそ、あの母の死の描かれた一コマ、切なく、つらくて、あまりにはやすぎたお別れじゃありませんか。けれど、お母様はその日に立ち会うこと、叶わなかったけれど、路乃はきっと立派な大人になるだろう、それは、このお母様あってのことだったのだろうなあ。泣ける思いでした。そして路乃のおまじない。ほんと、いい子に育ちました。優しい人になりました。
- 『まんがタウン』第16巻第6号(2015年6月号)
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