『まんがタイムきららキャラット』2015年7月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』、如月と芦原部長ですよね。木漏れ日さしこむ森の中、花に、緑に埋もれるようにして、手紙を書く如月、かたわらにて本を読む芦原。暖かみある色調も手伝って、とてもよい雰囲気で、なんだろう、文学少女の集いといった情景。見事、素敵な世界が広がっています。
『GA — 芸術科アートデザインクラス』本編も如月、芦原で進行していきます。入試、その補助をすることになった。本来なら一年生がやる仕事。けれど芦原も駆り出されて、笹本先生の判断なんですが、ああ、先生、ちゃんと先生なさってるんだなあ。ぶちさんとのやりとり、芦原の不安。悲しいなあ、悩んでるなあ。けれど、それを水渕と付き合いの長い如月に話して、そして見えてきたものがある。ふたりの関係もいいですよね。如月の水渕に向けた視線、それは確かで、それだけに芦原に伝えられるもの多かったのでしょう。そしてふたりの和解。ああ、いい友情もの。とても素敵なエピソード。最後の、野田のつけた落ち、これも最高でした。
『カスタムメイド!』、ユウの調理実習ですよ。と、今回はまだ、その前段階。練習でハンバーグを作ってみたら見事に消し炭になったので、マサキに助けを求めたのですね。ユウ、メイドの御仕着せ着用して、可愛いなあ、って、ユウにぴったりのサイズもちゃんとあるんだ。マサキによる料理の講習、結構ちゃんとしていて、けれどその合間合間に猫の手とか、すかさず撮影とか、そつなく笑いどころが差し挟まれて、おかしかったです。そしてユウの母。勘違いさせて、ぬか喜びさせて、と思ったら、最後に大逆転! よかった! 本当によかった! 母の日最高! でしたね。
『まちカドまぞく』、シャミ子の逆襲ではないですか。魔力が絶好調、というので、このチャンスを活用します。ご先祖が、桃の夢に潜り込めというんですね。桃の夢に潜入して、潜在意識に働きかける。シャミ子に血を与えるようにうながそうというんですが、やっぱりというべきか、さすがというべきか、シャミ子、ほんとにいい子だなあ。夢の中では桃は昔の姿になっていて、子供のころ? 魔法少女の格好して、そして背も小さくて、けれど心に重荷を抱えている模様。ああ、町の平穏を守るのが仕事だったのに、それができなかった。それでどんどんヘドロに沈み込んでいって、それをシャミ子が、危機管理! 助けようっていうんですね。桃の夢の中、心の澱をきれいに掃除して、本来の目的は達しなかったんですけど、これが桃への助けになっているといいなあ。その翌朝、桃、体調を悪くしていて、それをシャミ子が助ける。嫌な夢だった。けれど最後は安心する感じがあった。これ、桃の心に抱えていた後悔やなにか、それをシャミ子が洗い流す。そんなことになるのでしょうか。次回、桃の自宅にゴー! ほんと、シャミ子、いい子で素晴しいです。
『ミカヅキすろーいんぐ!』、ゲストです。おお、月の女王の娘、ということはプリンセスか。月の女王になるための試練というか勉強というかで、地球にやってきました。祈李。親切な地球人に助けられて、あまの荘にて暮らすことになった。この子の成長ものだっていうんですね。あまの荘のオーナーの孫、天野陽里。この子に助けられて、そして他の入居者、狼谷侑に遥海涼といった女の子。皆とのやりとりも可愛らしい。祈李、月のお姫様ということ、隠してないんですね。重力の制御ができるとか、普通に見せちゃって、皆、驚くんだけど、そのこと自体は普通に受け入れている。祈李、友達を作りにきている。けれど、この皆がちゃんと友達なのか自信がなくて、今回は友達であること、そう思ってもらえてることを確認しました。そんな感じの導入でありました。
『mission』、ゲストです。米国の諜報員で高校二年生というイブキ。さらに記憶喪失ともいっているこの人物。はたしてそのスパイというのは真実なのか? まあ、この雑誌、女子高生で殺し屋っていう女の子がいるから、女子高生でスパイがいたっておかしくないよなあ。みたいにも思ったんですが、ああ、これは本人の中でだけ有効な設定なのか。イブキの幼なじみ、ミツバが淡々と突っ込んでくれるんですが、なるほど、スパイ設定、いわゆる中二病的なものと理解されて、ミツバには痛いといわれ、教師は教師で手を焼く始末なんですね。イブキの言動、はやめになんとかしないと、そうは思いながらも、暖かく見守っていこう。そうした雰囲気。なだめられながらの御目見得でしたね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第7号(2015年7月号)
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