『まんがタイムファミリー』2015年7月号、発売されています。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんをメインにしまして、そして『かなみ育成中!』とセーラー服女子を重ねて配置。ふたりともに買い物の様子が描かれまして、このふたりともに家事もろもろ担っているという苦労系? かと思いきや、それを楽しんでやっているのでありますね。チエちゃんは商店街でのお買い物、対しかなみはスーパーマーケットでの買い物情景であります。
『先生と星が教えてくれたこと』、実にいいですよ。ついに冬休み。二日後に迫るクリスマス、天川先生にサプライズを仕掛けよう! といって、予定を押さえてあるというこの不条理。さすがであります。前回の、天文ショップの店長とのこと。気にしてるのが天川先生らしい。そして店長もやっぱり気にしててね、まあ、へこみますわな。って、えらい妄想で補完しとるのな。今回は、店長も天川先生へのプレゼントに、知らずとはいえ関わって、ああ、ベツレヘムの星。目的地に導いてくれる希望の星。それをあしらったスノードームが贈られて、受験のことは私たち次第だからと、先生は先生の目指す先に進んでほしいと、ほんと、先生に生徒、皆、いい関係を築いている。ぐっとくる描写、ほんと、こういう温度が素晴しいと思います。
『軍神ちゃんとよばないで』、ほんと、いい展開ではないですか。兄との確執、根深い誤解を解こうとひとり春日山城へと向かう虎千代。しかし、その状況見て、弥太郎が暴走。戦だ! って、おいおい、やばいやばい。次いで宇佐美が呼応。加えて柿崎が出兵。あかん、あかんがな、これ、どうなるんだ。ものすごく不安になる状況に、兄晴影は虎千代率いる軍勢を迎え撃たんと腰をあげ、たと思ったら、虎千代がひとりちょーんと到着ですよ。うおう、これで誤解が解ければよい。ここからの描写、虎千代の兄に向けた言葉の真摯さ、その真っ直ぐさには、もうほろりときて、最後に描かれたちょっと抜けたところなんかもとてもいい。このふたり、仲を回復させたらいいなあ。けど、それはそれで軍勢動いちゃってるの、こっちはどう決着つくんでしょうね。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』、うおー、これはすごいな。ただクロナカが、ルネサンスの世にトリップし、レオナルドに代表される画家、芸術家に出会っていく、そうして時代や人物を知っていく、そういう漫画だと思っていたのに、うおお、ついにクロナカが時代に影響を及ぼしたぞ! 再び出会うヤング・レオナルド。女をあんなにも毛嫌いしてた彼だけど、それが少し変わっていて、ああ、なるほど、クロナカの介在で義母に関する記憶が変化した。それが女性に対する意識の変化を生んで、あー、これはすごい。これはダイナミック。そして、この時、レオナルドと一緒にいるのがボッティチェリ。晩年のボッティチェリの鬼気迫るあの状況を知っているクロナカの、あの策略! それがそのまま効いたわけじゃないけれど、結果オーライとなって、ああー、一種絶望的な時代を描いて、それを後に緩和する。これは素晴しかったわ。なんだろう、胸が震える思いでしたよ。
『カラフルぶらぱん』、カラーがきれいだなー。ナツが可愛いなあ。男の子だけど。女の子が苦手なので、性別を偽ってランジェリーショップでバイトをしている。そんな彼に今回は、今回も? 試練が待っていまして、それはガーターベルト。その機能性や、またどのように装着するかといったところまで、詳しく、しっかり語られて、そのたびにナツが悲鳴をあげる。けど、ほんと、クラスの子の下着事情に知らず詳しくなったりとか、ナツにはつらい状況。ほんと面白く、そしてガーターベルト買い足すアキのその心情などうかがえて面白かった。けど、今回のガーターベルト攻撃、店長のちらがとどめをさして、結果ナツのこれまでの努力は後退。ほんと、この先またちょっと苦労が続きそうですね。
- 『まんがタイムファミリー』第33巻第7号(2015年7月号)
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