『まんがタイムきららMAX』2010年8月号、続きです。前回は6月21日。ちょっと日にちがあいてしまいました。
『ぐーぱん!』、思いもしなかった展開があって、とその前に、舞台は体育祭であります。運動苦手でやさぐれる赤城さん。素敵! 基本的には未理のはずれっぷりが魅力ですが、ユーコさんや唄子の活躍など、見どころたくさんあって、そしてまさかの赤城さん、未理との和解ですよ。別にこれまで仲違いしてたわけじゃないけど、どちらかといえば酷い目にあってばっかりだった、そんな彼女がひどい目にあいながらも、念願の一位を勝ち取って、よかったなあと、そんな気分になったのでした。でも、まあ、それでもやっぱりひどい扱いなのは変わってない。ポジションは同じなんだろうなと思われるところ、ちょっと不憫です。
『SUNNY SIDE UP.』、転校生加奈子のだんだんクラスに馴染んでいこうとするように、読者にも登場人物の個性もろもろ、だんだんに伝わってくる。人となりがわかることで、愛着や親しみやすさも感じられるようになってきて、そして意外性が面白いのですね。主にメレニア、メレンゲです。ニュージーランド出身で文系得意、英語が苦手という、こういうところ面白い。英語苦手を告白した時の照れ顔、また日本史得意でダディがニンジャというところ、めちゃくちゃ可愛いじゃないか! メレニアも結構場をかきまわすタイプのお嬢さんみたいですが、朝顔ともまた違う個性が見えて、なんだかちょっとお気に入り。きっと、読むほどに好きになるのだろうと思います。
『ねこにゆーり』は、前回の状況になんだかものすごく不穏な展開が待っているのではないだろうか、不安になったりしたものでしたが、いやいや、そんなことはありませんでした。むしろ前向きな展開であった、そんなところに少しほっとして、そしてゆーりのみならず、皆が自分の状況に決着をつけ、あるいは先を見て、歩き出そうとする、そんなところにじんとしました。次回グランドフィナーレ。切ないなあと思いながら、けれどこうした区切りを越えていくのが人生なのだろう、この漫画自体がそれを告げているように思えます。
『表色89X系』、最終回でした。あの時から一年がたって春。昨年、留年した葵が再び留年の危機というのもお笑いですが、みんなで課題に取り組む、それがどうも珍しい美術実習の風景、ああ、そういえばそうだ、この漫画の印象って、可愛い男の子とか、鎧きた兄さんとか、そんな印象ばっかりだ。でも、最後の最後で美術の情景描いて、そして葵の最大の弱点、方向音痴をなんとかする策略なんかもあって、この一年、それが報われてると思える最終回でした。
で、報われない人がひとり。なるほど、こうして皆が同級生になるわけか! って! 最後の最後に面白いことになって、わあ、なんだかもったいないって感じです。
好きな漫画だったんですよ。お疲れ様でした。
- 『まんがタイムきららMAX』第7巻第8号(2010年8月号)
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