『まんがタイムきららフォワード』2010年9月号、一昨日の続きです。
『据次タカシの憂鬱』は、タカシの母ちゃんがどうにもこうにもいい人だなあと思えてならないのですよ。そもそも、ひきこもっていたタカシが働き出したのも母ちゃんあってでしたし、その後も陰になりひなたになってタカシを応援し、支えてきたのも母ちゃん。まあ、たまに酷いんですけど、期待とか。でも息子タカシを愛しているんだなあということは、ものすごく伝わってきます。といったわけで、今回も、タカシが連れ帰った酔っ払い、きれいにして、世話もして、ほんと世話を焼いてくれる、いい母ちゃんだなって思って、しかし店長をタカシのそばに寝かせたのは、なにか策略あってのことか!? 息子思いで、しかしその思いが時にわずらわしい。世の母というものをうまく表現して、そしてさらなる一味、それがいい。いやほんと、この漫画の面白さを支えるひとり、母ちゃんは欠かせない人だなって思いますよ。
『わたしたちは皆おっぱい』。TKBってどこかと思ったら筑波か。地域活性化アイドル。29人から298人に増強するっていう、やりすぎ感がすさまじく、これ、クラスの女の子がスカウトされてアイドルに! っていう、滅多にない、いわば夢の展開に現実味を与えるためのものなのでしょうか。いや、自分の感想はなんか違う気がする。
しかし、御当地アイドルの描写、妙に具体的で、実際にもある投票システムをうまく転用して、地域活性化に繋げているっていう、これ面白いけど、現実には難しいだろうなあ。いや、そんなことは百も承知で、それこそ漫画であるからこそ可能で面白い、そんな世界を作りあげています。
そして、ザ・ペデストリアン。男子のユニットなんだけれど、歩行者? リーダーは早羽田ジュリー。もしかして、岸部サリーとかもいたりする? と、それは置いておいて、前回の終わりに出てきた人、それがこの人で、なんだか裏のありそうな人。でもって、貴子のこの人に感じた違和感。これはくるな、きそうであるぞ。なかなかに期待させてくれるキャラクターであります。それこそ、貴子の変態の側に引き込まれちゃうんじゃないかな。ええ、いろいろ思ってしまうわけです。
- 『まんがタイムきららフォワード』第4巻第9号(2010年9月号)
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