2010年7月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年9月号

『まんがタイムきららMAX』2010年9月号、昨日の続きです。

『放課後せんせーしょん!』、ゲストです。たまたま見てたっぽいサスペンスドラマに影響されて、部活にてそのごっこをやろうというヒロイン。そもそもこれが何部であるか、ちょいとわからないのですけれど、顧問までをも巻き込んで、ばたばたどたどたと騒ぐその様子は、なかなかに楽しかったです。これは、当初の打ち合わせとずれながらも、期待に沿った展開が勝手に成立していってしまう、そんなところを楽しむのがいいのかも知れませんね。

『もっかい!』の、衛の制服、雰囲気が違う理由、上に一枚着ているというその理由がついに語られましたよ。ええと、かわいいかららしい。うん、可愛いと思います。というか、ずっと可愛いと思ってました。さてさて、プール掃除を楽しもうというアイデア実現しようと頑張る遊が面白い。結果的にきれいになればいいじゃないか、それは遊の発想で、そして私の感想でもあるのですが、けどこの子にとってプールがきれいになるのはあくまでも副作用、目的はあの石鹸カーリングというのですから、徹底してます。感謝されるたびに、良心の呵責に揺れる遊。いい子だなあ、そう思わせるに充分な描写でありました。しかしなにをするにも楽しみに変えようとする遊は、その発想も実行力も、たいへん素晴しい。読んでいて、すごく楽しくなってくるんですね。

『ラッキーストライク』の、ボウリングにまつわる怪談。いや、これ怪談なのか? あの、後ろにぱっと現れるレイレイの顔が可愛い。さて、合宿の目標があきらかにされて、ええと、全国高等学校対抗ボウリング大会に出るのだということ。へー、ボウリングにも大会があるのか。ペアでの勝負。今年は2チームでの出場を目指すというのですが、上級生組にはレイレイの緊張克服、下級生組にはレンの初心者脱却というテーマがあって、いかに問題を克服し、上達するか、その過程が描かれるとすると面白くなりそう! そんな気がするんですね。さて、やっぱり妹を通すと大変なことになるレン。この展開、実にいいです。

『ハッピーステッチ』、コスプレ衣装を作ります。絵だけを頼りに衣装を制作しようという過程で、漫画にはまり、道を踏み外していく。それは実によくありそうなことだと、経験してないくせに思ってしまう、説得力に溢れたエピソードでした。今回はコスプレイヤー、リコの母が登場して、有名なデザイナーだということも判明。これ、後々話に関係したりするのかな。なんだか楽しそうなお母さん。期待しちゃいますね。

ねこにゆーり』、最終回でした。最後は、仔猫の里親探し。その過程において、ゆーりの押しの強さ見せて、そしてあさひとあっちゃんの仲直り、さらにはゆーりのライバル宣言から友達になろうという可能性垣間見せて、ああ、この漫画は、ゆーりの人嫌いの克服と、社会性の獲得。友達を作り、この先も楽しくしっかりと生きて暮していける、そんな基盤をつくっていく物語だったんだなっていうのを実感させられました。癖のある漫画であったと思います。そして、その癖も含め、面白く楽しかった。いい漫画だったな、そう思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第9号(2010年9月号)

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