『まんがホーム』2010年8月号、発売です。表紙はもう完全に夏、『らいかデイズ』、『東京!』、『恋愛ラボ』とヒロインたちの水着が披露されて、そして『夫婦な生活』は焼きイカとかき氷だ。いいなあ、このマイペースっぷり。それでもって、『うのはな3姉妹』も右肩に、って、これは新規に描かれた絵なのかな? なんか見覚えある気がします。
『恋愛ラボ』、素晴しいな。なにが素晴しいといっても、エノさんですよ。車に乗ると使いモノにならないとか可愛すぎる。二ヶ月に一回吐く程度とか、もう、キュートすぎる! しかし、ほんと、あかん子やなあ。でも、その駄目なところが魅力です。しかし、スターダストくんですよ。スターダストくんが狙ってるのはマキさんですが、でもどちらかというとスズに接近していて、でもってスズを助けるために踏み付けたダンボール箱。抗議しながら現れるナナが可愛くって、ってなんかそんなことばっかりいっていますな。
星見会、この日のために用意されたゲーム、これは楽しそうだなあ。こういうイベントあったら、参加してみたい。『ベガ』が目当てとかじゃないですよ? こういう星のイベント、次回、面白そうに描いてくれたりしたら、プラネタリウムいきを企画してしまいそうです。
『あなたなんか大嫌い』、これを見ると、いかにも今はテンプレートの時代であるなと思うわけです。舞台は女子高、ヒロインは木原もも高校一年生。彼女の友達、高峰ちきり、この子は男だ。というわけで、女装男子と美少女の、ちょっとあやしい関係が描かれるわけですが、けどこのちきりという子が、なんで女装までして、女子高に通っているのかという説明はまるでなしなんですね。男が女装して女子高に通う、女子寮に入る、あるいはその逆、そういったパターンは過去にもいろいろあったわけですが、普通は最初に、なんでそういうことになったのか、なるのかが説明されるものでしょう。ですが、この漫画はそういった説明をまったくしないのですね。すなわち、この漫画は女装美少年と美少女のいちゃいちゃ関係を描くことに注力するために、背景についての説明はテンプレートのかなたに押しやってしまった。ええ、ここに物語や劇的構造は消し去られて、中心となる人物の関係だけを浮き上がらせようというわけです。
雛型というのは、別に今の時代に特有なんてわけなくて、それこそ昔からあって、それこそいつだって便利に使われてきたわけですが、それでもかつては物語が期待されていた。ですが今は、物語よりふたりの関係、仲間、友達間の関係を描こうという、そちらの方がずっと求められてるんだろうな。あるいはキャラクターの可愛さ、それが主眼となっているのだろうな。そして、四コマというフォーマットこそ、こうしたものを表現するのに向いている。そういったことを、あらためて思ったりしたのでした。なんだか、こんなこと思うのも懐しいです。
- 『まんがホーム』第24巻第8号(2010年8月号)
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