2010年7月23日金曜日

SPECTACLE

 耳に残る歌というのはあるのだと、また久しぶりに改めて思うことがありました。『SPECTACLE』、演奏者はのあのわといって、これが個人なのかグループなのか、ちっともわからない。懐かしさ感じさせるような曲調。ちょっと神経質な感じ、引っ掛けるようにして歌う女性ボーカルが印象的で、しかし私がとらえられたのはまさにリフレインでした。一気に空が開いたような気のする、そんな瞬間。一歩一歩を踏み締めながら、しっかり進もうとする、そんな気分にさえなって、dancin' dancin' と繰り返されるその声の響き、コーラスも後押しして、私の心を揺さ振ってならなかったのでした。

この曲を入手したのは、iTunes StoreでFree Downloadになったからなんですね。調べて見れば2009年の8月19日、およそ一年前ですね。それが、つい二週間前かな? iPodのシャッフルで拾い上げられて、お、これ、いい歌。星をぐーっといつつつけて、そしてその気持ちの消え去らない今日、再び再生されて、ああ、これこの間、聴いた歌だ。誰のなんて歌なんだろう、調べて、そして、アルバムが欲しくなった。ええ、興味を抑えられない、そんな感じになってしまったんですね。

調べれば、アルバム『SPECTACLE』には限定版があって、DVDがついてくる。でも、もうほとんど市場には残っていない模様、Amazonではプレミアがついていて、3倍ってとこか、足元見やがるなあ。今は限定版、おまけをなにかつけないとアルバムやCD、売れないんだろうとは思うのだけど、事情は理解しながらもやっぱり限定版って嫌いだわ。でも、『SPECTACLE』聴きたいなあ、そう思って、ふと気付いた。Free Downloadの、持ってるじゃん。聴いてるじゃないかと。ああ、そうだよ。私はFree Downloadものは聴いても聴いたうちにカウントしないのか。不思議な習性が判明しました。

CD店に寄って、そこにアルバムがあったらいいな。そう思ったら、残念、『SPECTACLE』はなかった。しかたがないので、『グラデーション』買ってきた。これは初回限定版の2曲追加されてるもので、Acoustic Sessionっていうの聴きたかったから、嫌いだなんだいいながら、買ってきて、聴いてみて、もともとがアコースティックな響き持ってる、そんな印象があったから、ものすごく印象が違うってことはないなあ。でも、ギターの響きにゆったりとチェロがうねる、その上にのっかってくるボーカルの響き、悪くないなと思って、残念ながら『SPECTACLE』に感じたような鮮烈な印象はこのシングルからは得られなかったのだけど、けれどAcoustic Sessionも、もちろんおまけでない3曲も、結構好きだなと思い、わりと普通な感じではあるんですけどね、伸びやかに歌われるリフレインなど、そしてなにかを求めようというかのような切迫感も、実際悪くない。これは、ちょっと繰り返し聴いてみたいな、そんな気持ちでいます。

Single

0 件のコメント: