インターネットでラジオをやるには、公開されているラジオサーバを利用する、つまりlivedoor ネットラジオ / ねとらじなんかのお世話になるのが一般的なんじゃないかと思います。けれど、ねとらじは共用のラジオサーバだから、常に自分の思い通りに利用できるわけではありません。なので、自分の好きにやりたいという人は自分でラジオサーバを立てる必要があるのですが、となるとSHOUTcastかIcecastを使うことになりそうで、けど、これらを利用するとなるといろいろ用意が大変そう。怠惰な私なんかはそれだけでへこたれてしまいそうになるのですが、こんな、私みたいな人にはNicecastがうってつけです。Nicecastはインターネット上で音声配信をしたい人のためのソフトウェアで、わかりやすく使いやすいオールインワンが売り。もし私がネットラジオをやるならば、これだなとひそかに思い続けてきたソフトです。
オールインワンとはどういうことかといいますと、まず音声をストリーミングで配信するためのサーバソフトウェアが入ってます。Nicecastという名前からピンとくる人もいらっしゃるかと思いますがicecast互換。けどサーバを立てただけじゃ放送できないのがネットラジオというもので、サーバにWinampやMacAMPというソフトを使って接続し、音声を送ってやる必要があるんです。WinampならSHOUTcast Source DSPというプラグインを入れてやるとか、結構ややこしい。ところがNicecastはこうしたソフトを用意したりする必要がないんです。というのは、Nicecast自体が音声をサーバに送る機能を持っているからでして、これがオールインワンといった所以です。
と、ここまでが数日前までの私の理解でした。ええとですね、ちゃんと調べてみたのですよ。そうしたら、Nicecastは私の理解していたよりもずっと高機能ということがわかりまして、なんとVSTプラグインに対応、リアルタイムでエフェクトをかけられるっていうんですから驚きました。WebサイトMac OS X放送方法案内には、デフォルトで利用できるエフェクトが紹介されておりまして、はっきりいって、デフォルトでこんだけできれば、他にいろいろ加えたりする必要ないよなって感じです。ざっと見てみるだけで、Side Chain Limiter、AUPeakLimiterなどリミッターがあるらしいことがわかりますし、リバーブ(4FX Effect - Reverb)やディレイ(AUDelay、L/C/R Delay)、コーラス(Chorusifier)なんかもあるらしい。これだけあったら、正直私には充分でしょう。あるいは、LRに分かれてしまうかも知れない声とギターをひとまとめにするためにMonomizerが必要になるかな? いずれにせよ、音割れ防げて、LRまとめて、適当に響きを加えられれば充分。そんな私にとってNicecastはまさしくナイスなソフトであると思います。
ただ、このソフトの最大の弱点はMac OS X専用ということでありまして、けど私はMacユーザーだから全然これがデメリットにならないという強みがあります。普段使いのiBookがラジオで専有されてしまうのはちょっと困りものかも知れないけど、でもその頃には新しいMacを買ってたりするかも知れませんからね。そうしたらラジオ専用サーバの出来上がりみたいなもので、あと問題があるとすれば、フレッツ・光プレミアムで使うルータが、特定のポートに対する通信をiBookまで通してくれるか(そういう設定ができるか)だけですか。あ、JASRACとの交渉もありますか? というわけで、このへんの都合がつきそうなら、ラジオサーバ開局という運びになりそう。もちろん、その時にはNicecast使います。
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