2007年4月22日日曜日

ダンノーゼルのソルフェージュ

 マイクを買ったよ、録音だ。と非常に単純な動機で録音を敢行してみたのですが、そしたら非常に残念な結果に終わってしまいました。いやあ、参りましたね。私はギターが下手な分、歌で点数を稼ぐつもりでいたのですが、どうやらそのもくろみは泡と消えたようですよ。点数稼ぐどころか、むしろ減点パパ? 正直、もうちょっとましだと思っていたんだけどなあと落胆しまして、聞くごとにどっかから飛び降りたくなるもんで困っています。でも、困っているばかりでは人間進歩はないので、現実を直視し、苦さを舐めてなお前に進もうとするところに成長はあるのだと信じて、ちょっと歌も真面目に練習してみようと思います。いや、今まで不真面目だったつもりはないんだけど、けど侮っていたのかも知れないね。ということで、懐かしのソルフェージュの教本を引っ張り出してきたのでした。

Studies of solfège

見つかったのは音友の『子供のためのソルフェージュ(1a, 1b)』、『ダンノーゼルのソルフェージュ』、そして『コールユーブンゲン』。後にこれに『コンコーネ50番』が加わって、なんだかんだいっていろいろ持っているものですね。これらは受験用にやってたソルフェージュで使っていた本なのですが、『コールユーブンゲン』は大学入ってからも使っていたかな? 後、『コンコーネ』は大学の声楽の授業で使ってた。そう、私はなんと声楽の実習もやっていたのですよ(必修科目だったから)。

けど、大学出てからは、こうした基礎的な訓練というのをまったくやって来なかったんですよね。だいたい十年くらいですか? それが今のていたらくに繋がっているわけで、トレーニングの重要性というものを痛感している次第です。で、ひとしきり痛感したら次は実践の番でありますね。ここで私が選んだのは『ダンノーゼルのソルフェージュ』で、なんでこれにしたかといいますと、非常に基礎的な部分からゆっくりと導入していくことができるから。ちょっと『コールユーブンゲン』だと大変かなと思って、だから『ダンノーゼルソルフェージュ』。まあ、これも後半に入ると結構ハードにはなってくるんですけど。それにヘ音記号での読譜練習とか、正直今の私にはあんまり必要ない訓練もあって、けどまあやって損があるわけでもないから、多分やるんじゃないかと思いますが、でもギター弾くに際しては必要ではないなあ。

とりあえずは最初の最初、全音符で書かれた非常に簡単なのを、全音符じゃ息が続かないから、四分音符気分でさらっとやってみたんですが、ええと三十分ちょっとくらい? そうしたら、すごいハードなの。最初は音階を簡単にやるだけなのが、二度、三度のインターバル練習に移り、もちろんそれだけで終わるわけありませんよね。四度、五度、六度、そしてオクターブまでいくんですが、もうめろめろ。だいたい五度くらいで音を上げはじめていて、息が続かない? 最高音はミまでなのですが、それくらいまであがっていくと酸素が欠乏してくらくらしてくるんです。でも、続ける。息も絶え絶えに歌っていると、腹筋あたりが非常にきつい。わお、こりゃ明日は筋肉痛だな。でも、続ける。そうしたら今度は腿のあたりがしんどくなってきて、いや、ちょっと待ってよ。なんで歌うたうのに足の筋肉が関係してくるんだ。非常にわからない話ですが、けど歌うというのはそれくらいハードな全身運動っていうことなのでしょう。

久しぶりにソルフェージュやってみて、歌うという行為の大変さを思い知りました。これまでもいいかげんに歌ってきたつもりではないし、それなりに頑張っていたつもりなんですが、けれどいつの間にか随分省エネルギーでそれっぽくやるようになっていたんだなとわかって、これは反省事項ですね。ちょっと大変になるかも知れないけれど、ギターだけでなく、歌の基礎練習もするということで、本腰入れたいと思います。

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