2007年4月12日木曜日

CLOVER

 今日、戯れにAmazon.co.jpからのおすすめを見ていたところ、 — あ、いや、今日は別にネタがなかったってわけじゃなくて、いやね、M-AudioのマイクAriesを注文したものだから、それで書くつもりでいたんです。だから、本当に戯れ。そしたら、カードキャプターさくら THE MOVIE COLLECTIONなんてのがおすすめされていて、えーっ、また出るんだー、と思ってまたこれも戯れに開いてみたら、そこに我が目を疑うような記述を発見。あわせて買いたいこのDVDとCLOVER DVD ~ CLAMP をあわせて買う。って、マジで!? わお、ついに『CLOVER』がDVDになるんだ。こいつは買わなくっちゃだわ! とばかりに即決。いや、本当、ちょっとこいつは春から嬉しい話じゃありませんか。

CLOVER』というのはあの漫画制作集団CLAMP原作の漫画、『なかよし』の姉妹誌『Amie』にて連載されていました。趣味性の極めて高い独特の雰囲気のある雑誌で、そして私にそうした印象を残させたのは、他でもない『CLOVER』であったと、そんな風に感じています。細密な絵、コマ割りも独特で、かなりイラストレーションに接近する趣のある漫画でした。そして、私はこの漫画が好きだったんですよ。

『CLOVER』連載当時のCLAMPの当たり作はいわずと知れた『カードキャプターさくら』。アニメになり、映画になり、不況に向かう世相の中、金になるタイトルとして重宝されたか、関連商品が次々とリリースされ、まさしく収奪ための……、ってそんなことをいいたいんじゃなくて、そうそう『カードキャプターさくら』が映画になったとき、この『CLOVER』が併映されたのです。あのスタイリッシュであることの追求が目的といわんばかりの『CLOVER』が映像においてはどのように表現されるのか、それがなによりも興味深く、そして私は劇場でその表れ方を目の当たりにして、息を飲んだ。印象に残るのは最後に発せられる一声。正直な話、すごくよかった。世界観を壊すことなく、しかし漫画の表現とは違う地点を目指して飛ぶ、そんな風な思い切り方。よくできている。ごくごく短いものながらも、そのわずかな時間に凝縮されたものは大きく、当時私はこれがパッケージ化されないものかと期待しながら、どこか無理とあきらめてきて、けど2007年にしてついにDVD化か。長かったよ。あまりに時間がかかりすぎたそのせいで、気付かずに行き過ぎてしまう可能性もあったのに、運よくそのリリースを知ることができた。本当によかった。自分は運がよかった、そう思います。

引用

0 件のコメント: