2005年12月10日土曜日

クライマーズ・ハイ

 最初に断っておきますが、私はこの本は読んでいません。今日、たった今見終えたNHKのドラマ『クライマーズ・ハイ』を見ただけで書いています。それも、前編を見ただけで。けれど、たったその半分を見ただけで、なんだか書きたくなってしまった。私にとっては、そもそも見ようとしていたドラマではなく、家族がニュースの続きに見始めたものを一緒に見たという、そんな消極的で希薄な見始めでしかなかったのですが、どうにも目を離せなくなってしまい、途中でコンピュータの前に座ったにも関わらず、どうしてもドラマが気になってしまってテレビに戻った。力のあるドラマ、物語であったと思います。

主人公は佐藤浩市。新聞社デスクとしてかの大事件、日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故に立ち向かう過程で生じたことごとが描かれ、部下とのすれ違い、上司との衝突。メディアに携わる人間としての意気込みと、その陰に隠された汚い事実。ああ、こういうことってあるだろうと思いました。真実よりも優先されることがある。それは新聞社だけではない、すべての職場、すべての現場にあることであるとは思いますが、そうした様をこうしてみてみれば、その悔しさは突き刺さるようです。

ドラマはまだまだ序盤、本当のクライマックスは来週です。私はこれからの一週間を、ドラマ後編を楽しみに過ごすでしょう。

しかし、それにしても佐藤浩市はよい俳優で、岸部一徳もそうです。私はこの前編を見て、岸部演じる彼の思うところが知りたいと思って、きっとその胸にもやるせなさや悔しさがあったのではないかと、もしやすれば後編で知れることになるのではないかと、そのように思っています。

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