今日、休みの日中をだらだらと過ごしていたら、テレビでクリスマス映画をやっていて、そうだ、もうクリスマスなんだなあ。私はイベントにはとんと疎いもので、だから今がクリスマスシーズンだなんて忘れていた、わけでもないんですが、覚えていてもなにかするわけでもない。忘れているのと一緒です。
『ジングル・オール・ザ・ウェイ』は、かのアーノルド・シュワルツネッガー主演のファミリーコメディーで、私は意外と彼のことを好きなものですから、アメリカのクリスマスと商業主義にまみれたどたばたを楽しんでみました。
子供が欲しがるおもちゃをクリスマスに用意できるかどうか。この結果のいかんによって子供の信頼を勝ち取れるかどうかが決まる。これは実際毎年の大きなテーマのようで、アメリカのニュースを見てると、クリスマス時期の商戦の模様と目当てのものを手にできたかどうかの悲喜こもごもがひしひしと伝わってきて、ああ、アメリカは仕合せだなあ。とりわけ、こうした競争に参加できる富裕層は仕合せだなあ。そう思うのです。
でもまあ、仕合せなはずの人たちでも不仕合せはやっぱりあるようで、シュワルツネッガー演ずるハワードにとっては息子や妻の信頼を勝ち取れるかどうか。そうなんですね。仕事に打ち込んでその揚げ句、家族との距離が離れてしまった。だから、クリスマスに息子の欲しがるおもちゃ — ヒーローのアクションフィギュアをゲットしなければならない。その一心で、おもちゃ屋を駆け回り、犯罪集団を壊滅させ、ラジオスタジオに押し込み、そしてクリスマスパレードの主役、まさに息子の敬愛してやまないヒーローに!
どんどんと展開するストーリーの最後にはハッピーエンドが用意されて、だから安心して楽しむことができる映画です。まあ、おもちゃが手に入るかどうかだけであんだけエキサイトできるなんて(犯罪行為も辞さず、仕事上のモラルさえかなぐり捨てて!)、つくづく仕合せな連中だぜ、という感想もないではないのですけどね。
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- コーンフィールド,ランディ『ジングル・オール・ザ・ウェイ』稲田隆紀訳 (徳間文庫) 東京:徳間書店,1996年。
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