『まんがタイムきららキャラット』2019年5月号、先日の続きです。
『アニマエール!』。紺ちゃんからのヘルプ。黒いあくまだなんていうから、皆が苦手にしてるアイツかと思ったら、違いました。バレンタインのチョコレート。手作りしたいっていうんだけど、うまくいかない。それで虎徹に助けを求めたわけだけど、あー、よりにもよって自分の技量もかえりみず難しいのにチャレンジしちゃってたんですね。しかし、今回は虎徹がメインになったものだから、毒舌? 辛辣? ズバズバと切り込む言葉の力、見事に発揮されて素敵。さらには、お菓子づくりということで、虎徹の食欲、そこにもスポットライト当たって、いやもう実に素晴しかったです。試食なしといわれて絶望。体重気にして常に踏み台昇降運動。ほんと面白い。さらに、宇希に知られたら大変! そんな発言、こはねから飛び出したりして、やりますね、やられましたよ。そしてラストの宇希。喜びと嫉妬の狭間で悶え苦しむ人の様。ほんと、この子も大変です。
『mono』。春乃、カレーが無性に食べたくなるの巻。アンと華子ともなってチキンカレーの専門店に向かうんだけど、見事に休みで春乃落胆。そんなにも!? カレーならなんでもいいってわけじゃない。嫌いじゃないけどチェーン店のは今は嫌。我慢の期間があっただけに、もう我慢ができないって感じにまで追い込まれとるのか。次点の店はインドカレー扱う店で、ナンで食べるタイプのカレー。そしたらそこもお休みで、って、ほんと、この追い詰められた状況。まだ仕事がひとつ残ってるって知らされてもなお、カレー欲おさまらず、ああこの暴走。食べないことにはおさまらない。なのでこれから開拓するっていうけど、一件いったらもう充分じゃないのん? ハシゴするのん? ともあれ、今回は導入、本編は次回からでしょう。お腹すいてる時に読んじゃいけない、今からそんな予感させられます。
『キルミーベイベー』。この漫画、なんてったらいいんだろう、昔、夏休みに放送してたアメリカのスラップスティック色あるアニメ、そんなテイストがありますよね。『トムとジェリー』とかさ『ポパイ』とかさ。キャラクターに明確な役割り、追う役、追われる役、乱暴ものとこらしめる役、みたいなのがしっかりきっちり決まってて、起こる事件は違っても、登場人物は自身の役割にしたがい、しっかりきっちりやりとげる。今回は海に出て海中の宝探しするっていうんだけど、あぎりさん提供の潜水服がまあおかしい。でもって、普通に協調して探索すりゃあいいのに、早い者勝ちだってやすなが出し抜こうと狼藉はたらいて、それにソーニャが報復して、どんどん状況酷くなっていく。黄金律ってやつなのかな。ほんと、とんとんとんっとテンポよく酷いことになっていって、そしてみんなが酷い目にあう。いや、あぎりさんは回避しとるな。やすなとソーニャ、ふたりが争って、酷い目にあう。そのパターン、きっちりしっかり演じてみせてくれる。今回も本当に面白かったんだけど、なんかいつもと違って、その役割強く意識させられたの、潜水服着てるせいで顔が見えないからなのかな。いや、お面かぶったり着ぐるみ着たり、ちょくちょくこういうことあるんですけど、でも今回、その印象強かったなあ。ほんと、表情なんてまるでわからないのに、それでも表情豊かというか、どんな顔してるかわかるっての、さすがだと思いますよ。
『先パイがお呼びです!』。なんだろうなあ、この漫画、いいよなあ。夏休み、文化祭の準備でたまたま登校してたマヨを呼び出す笛の音。先輩のことが気になる。恋しいというか心配というか、そういう感情抱えてたマヨが、呼ばれて嬉しい。先輩がマヨにいった言葉、居てくれてよかったっていうのに、ぐうの音も出ないほどやりこめられてるじゃん。ほんと、ぐっとくる。あの表情、チャーミングだわ。先輩の見つけた花火、せっかくだから夕食、ハンバーグ作ります、その後一緒にやりましょう。マヨが自分のためにハンバーグづくりの練習してたこと知って嬉しい先輩の、あの穏やかな表情。マヨは先輩が喜んでるのなにか、ちょっと気づいてないのね。でもって、花火をしている時、マヨがいってる奇麗なもの、それがなにかっていうのもね、なんか意味深ですよね。先輩は気づいてるのかな、それとも花火のことと思ってるのかな。どっちかわからない。なんか気づいてるような風でもあるんだけど、という、このあやふやにされてるところ。ここにぐっと気持ちが持っていかれる感じするんですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第15巻第5号(2019年5月号)
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