『まんがタイム』2019年4月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。詰襟学生服を着て、応援団長、フレーフレーと凛々しい姿見せてくれています。『花丸町の花むすび』花子も詰襟、こうした格好、ノリ、この人によくマッチしています。『茨城ってどこにあるんですか?』多恵がチアですよ。制服着まして元気にジャンプ。生き生きはつらつとして、この子、いいですね。本編よりもずっとチャーミングなの、ちょっと表情作ってますよね。いいわあ。
『ハニトラなんか怖くない!』。ああ、前回飛び込んだスポーツジム。ここに通うことにしたんですね、綾小路。のっけから女性インストラクターに接近されて、鍛えたいのは精神力って、こういうチョロさと、それでもなんとか抗おうとするその姿の健気なのかおかしみなのか、それがいいんだろうと思うんですね。今回も、うまい具合にジムのお姉さんに転がされてるし、というかこのジム、あやしすぎない!? それから綾小路、チラシ配りを手伝うとかいっちゃって、この人のよさ。うん、実にこの人らしいです。さて、山田さん、ぐいっと踏み込んできますね。ジムには入会してほしくない。そう思って答えたけれど、結局しれっと入会しちゃって、ああー、どう答えようと避けられない運命なのか、ってな展開。いやあ、強引というかあの手この手です。しかし山田さん、本当になにものなのか。綾小路よりよっぽど鍛えてるのか。ジムでも大活躍しそうですよね。
『瀬戸際女優!白石さん』。マネージャーさん、やめちゃうの? 彼氏にプロポーズされた。家業を継ぐから一緒に田舎に帰ってほしい。その黒木の彼氏、緑田はキャバクラ通いで有名らしい。そのこと知ってしまった白石が、黒木に話すべきかどうかで悩んだり、そして黒木の別れを寂しがったり、その感情の揺れ動き。白石にとって黒木がどれだけ大切かわかるのがいいし、また最後に一人相撲とわかるところなんかは、定番といえる展開、面白かったですよ。車の中での会話とか、おかしかったですよね。でも触っちゃうんだ。ドゥフって、ほんと、黒木、えらいキャラクターです。この黒木、はたして本当にやめてしまうのかな? よっぽどのやり手。いずれ社長を譲るかも? なんて話が語られて、これほんとここでやめちゃうのかな。魅力的なキャラクターだったから、いなくなったら寂しくなりそうですよね。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』。琴音の受けた気象予報士の試験。その結果はどうだったのか。収録の様子を見ても、合否がうかがえない。それで聞いてみたら、なんとまあ、怖くてまだ見ていないんだ。開く前から奇跡だ採点ミスだって、結構ひどいこといわれて涙目になってる琴音、よかったですよね。そして、不合格だけど合格と喜ぶふたり。なんと、実技と学科があって、学科の合格は一年有効なんだ。へー、こういうの面白いなあ。ちょっとずつでも前進していく琴音。その頑張りがむくわれるところとか、いいですよね。あの喜びがじわじわもれ出ちゃう様子もいい。なんだかほのぼのとしている彼女の、そこに上乗せされるポイントいろいろ。それが際立つ今回でした。
『良倉先生の承認欲求』。進級しました。星畑は二年生に、先生はさほど変わらず、そして新入生がやってきて、ここでちょっとした対立を作るの、これはいい感じでした。古岩なる一年生。彼はSNS映えとか大嫌い。嫌いどころか憎しみでもあるのか? 辛辣な言葉の数々、それが地味に先生に突き刺さるところね、なるほど新たな展開きましたよ。星畑は、SNS映えには理解あるけれど、先生のことは結構ぞんざいに扱ってました。対し古岩はというと、SNSには無理解、でも先生のことは崇拝しているといっていいくらい。まさに好対照。先生のSNS映えにかける情熱、OLを自称しいいねを稼ぐその秘密、はたしてバレたらどうなるものか。バレるわけにはいかない、けど先生、ガバガバだよねっていうそのピンチというしかない状況成立して、展開にバリエーション見られそうで楽しみです。ああ、そうそう。星畑に失礼なこといいまくる古岩、彼に星畑の皮肉が直撃くらわすところですよ。あ、星畑、すぐに謝って、こういうところ、この子の美点だよね。悪気なんてないところ、素直なところ、星畑のよさ、ここに見ることできて、これもよかったです。
- 『まんがタイム』第39巻第4号(2019年4月号)
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