『まんがタイムオリジナル』2019年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんが実にほがらか、いい笑顔! これ、女子の人気職業がテーマなのか。『らいか・デイズ』らいかは、絵本にパペット、エプロンつけて、これは保育士ですね。『小森さんは断れない!』、しゅりはケーキをデコレーションして、パティシエですね。そんな中、山下ナースはいつもどおり。その背後には女医ふたりもひかえていまして、こうした専門性、そこに憧れがあるのはなかなかよいなあって思わされるポジティブ表紙であります。
『敷金礼金ヤンキー付き』、ゲストです。進学を機に田舎から上京してきた猪熊たえ。いとこが大家をやってるアパートに住むことになってるんですが、なんとヤンキーばかりが住まうアパートだっていうんですね。見た目から強インパクト。大家の伊達香緒里、この人もヤンキー。ちょっと荒かったりするけど、基本面倒見のよさそうなお姉さんですよね。お隣さんに挨拶にいってみれば、住民の大野佳、103号室の七恵、ふたりともにちょっとずつ違う傾向のヤンキーなのか。大野はそれっぽいけど、七恵はなんかむしろ可愛い感じで、ヤンキー? みたいに思ってたら、あれまあ、コミュニケーションのスタイルはヤンキーそのものなのか。大野、七恵、ふたり互いに凄みあったりしてね、こりゃヤベえ! と思いきや、これが普通なのかな、普通に打ち解けてるっぽいんですね。たえにとっては結構なカルチャーギャップがある、そんな出会いだけど、仲良くなれそうな予感? その懐の深さ、いい感じですね。
『カントリー少女は都会をめざす!?』。おお、面白いな。コンビニがよくやるアニメやゲームのコラボですよ。クリアファイル欲しさに大量にお菓子を買い込んだ亜紀。おお、みなはちゃんとわかってるんだな。対し八重は、お菓子が流行ってるんだと勘違い。そこからの勘違いを放置するどころか、むしろ育てていこうという亜紀の態度。さすがやわ。この子、面白がってるな。みな、欲しかったキャラと違うのもらってきちゃったんだ。あの絶望の顔。そして亜紀の博識がみなを救う!? そうか、工業地帯のコンビニか! わかる、わかるわ。自分の生活圏だと、駅前は瞬殺、初日にもう品切れしてるのに、職場の近くの店だと数日たっても普通に余ってたりする。こういう、穴場店を知ってると楽でいいよねえ。というか、亜紀はたまたま知ってたんじゃなく、過去に在庫のある店を探しまわったことがあるんだな。うん、お疲れ様です。今回、こうしたオタク事情をメインに、流行に踊らされる八重の様子も描かれたわけですが、踊るの楽しいっていい笑顔じゃん! なるほどなあ、こういうポジティブさ、この子の美点だと思う。いやもう、ほんと、可愛いわ、この子。そして目当てのファイルをゲットできたみなです。あー、亜紀と一緒に踊ってね、あー、この子らも可愛いわ。すごくいい話でした。
『となりのフィギュア原型師』。あーっ! 半籐の籐、たけかんむりだ! うわー、はじめて気づいたわ。あかんわー、ずっとくさかんむりだと思ってた。さて、半籐のお隣さん、この人、すごいよな。おっぱい連呼で半籐の誤解が広がる! しかも、半籐とファミレスにやってくる不思議常連たちの仕事を知りたいがために、バイト突発で休む! すげえ! かくありたい! 半籐、お隣さん、せっちゃんに後をつけられてるの、まったく気づいてなかったんだ。おこめ先生から、進展はやいだ、風紀を乱しかねないから出禁だ、えらい誤解です。せっちゃん、面白いわー。ここからのフィギュア業界の解説。これ面白いというか、ためになったなあ。なんか学習漫画みたい。フィギュアのひみつ、みたいなね。で、この解説にともない、羽喰が酷く追い込まれるっていうの、あー、大変だ。この指示出してるの、初回に出てたあの人なん? あの、しまいには泣き濡れてぐったりしてる羽喰。あまりにもつらい。ほんと、どんな指示もらったんでしょう。
『ローカル女子の遠吠え』。こちらでも連載開始されましたね。こちらでは水馬さんがメインになるの? モデルをやってたけど、Uターンして普通に会社勤めするようになったこの人。今回は職場の人たちと山焼きを見にいってるんですが、そうか、静岡でも山焼きとかあるんだ。関西だと奈良の若草山が有名やなあ。今回登場したのは水馬に、魔性の油野ちゃん、そして新人の天道。天道がやたら面倒見がよいというか、無駄に気を使いすぎてるっていうか、でもって、この性格、育ちなのか。旅館の子だからなのか。いや、そういう理解でいいのん? 本来の主人公、りん子は出てこないわけですが、こうしてまた違った人たち中心の話というのも面白いものです。いつもとは違ったテンポ、雰囲気、にぎやかさがあって、こういうのんも悪くない。でもってまた、油野、この人のポジション。後輩にはいい先輩じゃないの。先輩にはいい後輩なの? 無理なく、自然に自由にやってるようで、ちゃんとまわりも見てるんだよって、この人が間に入ることでうまくまわること、多いんじゃないかって思わされるところありました。
- 『まんがタイムオリジナル』第38巻第5号(2019年5月号)
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