2019年3月23日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年5月号

 『まんがタイムスペシャル』2019年5月号、発売されています。表紙は『恋愛ラボ』、マキがメイン、はいいんですが、またマキさん、はっちゃけた格好してますね! 改造制服? ちょっとギャル風装って、このいつにない雰囲気、装い、これもまたマキのひとつの魅力なのかも知れませんね。これ、その当時当時の流行りみたいなのがテーマなのでしょうか。『可愛い上司を困らせたい』は見事バブルのスタイルで、『なごみ先生は職場のお医者さん』は猫耳猫しっぽメイド服で、ああ、もしや平成最後の振り返り!? この中だと、なごみ先生だけが平常運転感ありますね。

『おにいちゃんと呼ばないで』。エジプトから母が帰国。息子、娘にお土産云々、ハイテンションでしゃべるその様子、すごく悟、心と通じあってない感じが出ていてすごかったですよ。帰国すると連絡した、2週間かかる絵葉書で。で、便りより先に自分が帰国するという、この気のきかない感の出しかたもすごい。ほんと、悟が見事に母との関係を切断してるじゃないですか。これね、母の気持ちと息子の思い、それがすれ違って、みたいなパターンだったりするのかな? と思ったら、これ、しないね!? あまりに身勝手に映る母の姿に、完全に心を閉ざしている悟。で、拒絶された母、心の手をとって家から出ていこうとするけれど、それもまた心とのコミュニケーションとれてないというのありありとさせて、さて、次回最終回、終わりに向かうこの展開。心の仲介で、悟と母、ふたり話す機会を持つにいたるわけですが、はたしてこの話し合いでなんらかの落着あるのだろうか。ほんと、今のところ、あんまり落ち着いたり和解したりみたいな期待できないんですよね。でもケンカ別れエンドはないだろうしなあ。終わりに向けてどう切り返すのか、それが楽しみですね。

『ため息吐息と悪魔人形』。これ、まだゲストか。いや、大変よかったですよ。悪魔人形のために人のため息を集めるミルカ。その過程で、姉の思い人のお姉さん、三崎と出会い、そして三崎の結婚話が姉ナオミを苦しめる。その姉の心の動き、丁寧に描写してましたよね。そしてミルカの姉にしてあげたこと。それがまた妹の姉に対する好意や思いやりに溢れたもので、こうした心情描くの、この作者さんは大変うまいのだな。とてもよかったです。さて、こうしたいい話、素敵な描写見せてくれて、そして最後にミルカの小悪魔っぷりをドンと出してくれる。ああ、姉のため息をもとにした魔力でなにをするか。まさかそんな方面に!? という意外性と、それがおそらくは姉のためのベストだったのかもと思わせる展開。これはほんと見事でした。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。今回は恋の話。といっても、朝永メインではないのだな。坂田の、菊池部長に対する恋心を扱いましてね、湯川部長はというと、恋は量子だ! その一点張りで、強引に自分の得意分野に持ち込んで、しゃべりたいことしゃべりまくって、ほんと、これで解決するのか!? なんとなく解決したっぽくなりましたよ! というか、言語化すると矛盾だらけ、それをいわんがために量子論の話したのか。でもって、それでなんとなく納得する坂田よ。君、ほんと素直ないい子だな! でもね、少なくとも話を聞いてもらって、なんとなくでも気持ちの動きを整理してもらって、それで坂田としては納得いったところあるようですね。でもって、朝永ですよ。今恋をしていますか? そう聞かれて、してますねと答える。当の部長に! なんだけど、まるで通じぬその思い。ああ、朝永よ、君も苦労がたえないね。あの、素直そのものといった部長の表情見れば、それをそうとはいいだせない、その気持ちの揺らぎ、それもまた量子論なのでしょうか。うん、きっと湯川部長はそういうんでしょう。いずれ、部長に観測される日がくればよいですね。

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