『まんがタイムきららMAX』2019年5月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、ココアとチノふたりが、イースターエッグでありますね。イースターのうさぎに扮して、カラフルに色づけされた卵をわっと見せてくれています。手前の卵はそれぞれ見覚えのあるうさぎの絵柄になっていて、これ面白いなあ。ところでココアさん、その表情もなにも大人びて、ずいぶんお姉さんになりましたね。ぱっと見たとき、あれ? モカさん? なんて思いましたよ。
今月は新作ゲストが4本です。
『ハルメタルドールズ!』。いきなり2話掲載でスタートですよ。シンガーソングライターを目指してるはずが、なぜか押しの強い娘にそそのかされてメタルに転向。この子、本人はその気ないんだけど、ナチュラル・ボーン・デスボイスなのか。しかもギターをアンプに通すと豹変する。なかなかの宿痾ですなあ、鐘町チズさん。チズ、見た目ちっこくて、お人形思わせる可愛さ。その子がアンプにプラグインで一気に過激化する。その性向、本人もしっかり認識していて、憧れのシンガーを馬鹿にされて、腹立たしかったんだろうなあ、自らプラグイン。相手を一気に押し倒して、ついでにドラムに抜擢してしまうというスピード展開。しかも自称プロデューサーの柊かなめがライブ出演を取り付けてきたもんだから、彼女らにとっても結構なスピード展開。まったくの初心者のドラム加えたとこから一ヶ月でかたちにしないといけないっぽい? いきなりの逆境、いきなりの山場ですなあ。
『本とねことイタズラうさぎ』。ちょっとアリスモチーフ? 古い本から飛び出してきたウサ耳女子。銀の懐中時計と一緒に姿を消すのだけど、ひと騒動まきおこすことになってしまって、動き出す本、町のいろいろ無生物も生き物みたいに動き出すんですね。なんとかしないといけない。飛び立ってしまったマンガコレクションも取り戻さないといけない。というので、ウサ耳女子と銀時計、回収しないといけなくなった。猫耳女子と一緒にウサ耳女子を追うヒロイン。ケーキで釣って、なんとか引き止めるも、肝心の銀時計は空飛ぶ本にかっさらわれていっちゃったという、ええ、まさに導入でありますね。うさぎさんとねこさんと、一緒に銀時計を探す、そんな冒険が見られそうな出だしです。
『雀の戯』。麻雀ものですね。憧れの先輩ふたり目当てで、ふたりが所属する麻雀部に体験入部することにした主人公。麻雀知ってる友達さそうのだけど、この部活、なんだかいろいろおかしいんですね。そうかあ、点棒使わないんだ。点棒代わりに脱衣するんだ。クールなはずの王子先輩は、ゲームがはじまると豹変して横暴な王様キャラに。王子先輩北大路直は大きい手を狙っていく傾向があるのかな? 対し主人公の友人、東亜九は白のみ1000点で直のアガリを阻止しにかかる。麻雀漫画の王道といっていいのでしょうか、こういうところでキャラクターの個性見せていくってわけですね。今回、主人公南野純が西条満先輩に振り込んで、まずは一枚脱衣。これ、次回はさらにむしられる? あるいは、最後に純が逆転してみせる? ここは主人公の活躍に期待するところですね。
『画王!』。イラストの専門学校に通うことになった胡桃谷白虎。この名前、本名なのか。元気でやたらにぎやかな子。通うのは高等過程、といことは皆レベルが高いのかな? と思ったら、どうもそうではない模様。同じくイラストを学ぶのは、飛び級してきた12歳、リコピン・シュタットホルン。そして超のつく人気声優、柑崎穂竪。飛び級の天才と人気声優と、学業優秀だったり一芸に秀でていたりと、その上にイラスト上手!? というわけではなく、このふたりはむしろ絵が残念。マンガアニメが好きだから学びたい、下手といわれてくやしいからうまくなりたい、そうした動機が語られるの悪くないですね。そして白虎はというと、この子はまさしく天才肌ってやつなのか。プロのイラストレーターの姉からプロを目指せといわれて学びにきた。けれど、画材にしても基礎にしても、まるで無知の白虎。この子はどんな伸びかたして見せるんだろう。そうした進化、成長、そして切磋琢磨? 皆がそれぞれどういう変化をしていくか、楽しみに思います。
- 『まんがタイムきららMAX』第16巻第5号(2019年5月号)
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