『まんがタイムきららキャラット』2015年3月号、一昨日の続きです。
『NEW GAME!』はゲーム完成して、今回はその打ち上げなんですね。声優目当てのねねっちがおかしいなあ。と思ったらはじめもそうで、と思ったらひふみもそうなのか。このサインの話、ちゃんとラストに繋がってくる。さらには、八神の挨拶、皆に感謝の言葉述べて、そして続いて葉月ディレクターの挨拶。この人のいった、7年前の八神ならありえなかったというのね、どういうことか、なにがありえなかったのか、サインのこと、八神のこと、これらがひとつにあわさって、今回のテーマが明確になる終盤、ああ、大変によかったです。青葉の憧れと八神の後悔、それが合わさることで、ふたりの距離はより縮まって、本当のチームになった、そんなことを強く感じさせるものになったのですね。同じチームにアサインされるからチームなんじゃない。それ以上の結び付きを感じさせた、そうしたこと思ったんですね。
『いろはよしなに』、これ、よいですね。仁科鏡子、一条美代、山吹いろは、3人での暮らしが描かれて、厳しい鏡子先輩、優しい美代先輩。なるほどアメとムチなのですか。鏡の前で、美代の真似してくねっ、鏡子の真似してきりっ、そんないろはが面白くて、うまいこと先輩ふたりのキャラクターを伝えつつ、それ見られているっていう面白みも付与。いい出だしだと思いましたよ。しかし、鏡子、厳しい人なんだけれど、うしろから抱きすくめるようにして、いろはにスカーフの結び方を教える。そのエレガントさ、美しさ、大変によかった。そして美代の教える、廊下で音を立てない走り方。変なこと教えないでって鏡子はいうんだけど、ふたりともマスターしてるっていうのね、しかもこれが最後の最後の落ちにくるっていうのね、ほんと、実に面白かった。認められたくて頑張るいろは。けれどまだまだいたらぬいろはに、ふたりの先輩はたくさんを教えてあげられると、ハイタッチして喜んで、この3人の暮らしのこれからにおこるだろうできごと、そこに気持ちが引き寄せられるかのよう。ほんと、面白くなりそうですよ。
『癒さレクチャー』、もう、ほんと、この漫画、大好きですよ。もやシス、この言葉、はやればいいのに。さて今回は聖メインの癒され活動。大きな書店にやってきて、ああ、聖は本が好きなのか。多趣味とあるものなあ。新書に、図鑑に、工場ダム特集にと、ほんと幅広い興味がうかがい知れて、すごくいい。ちょっとハイテンションなのかな? 冗談なんかもいっちゃって、ほんと、いい。あの、聖のいうね、最上階から一階ずつ降りてまわるのが好きっていうの、昔、梅田の旭屋書店にいった時、そうやって全フロアをまわっていたこと思い出しましたよ。そうだそうだ、自分もそうしてた。大きな書店だと、それぞれのフロアでなにか特集やってたりして、面白い出会いがあったりするんですよね。だからこそか、今回の聖のハイテンション、よくわかる。しかし、あの宙に浮いてる聖とか、ほんと、すごい。って、まだ序盤って感じの描写だけで思うところ、感じるところがたくさんだ! いや、これからも面白かったんですよ。麗の子猫の思い出あり、聖の言葉で苦手だったトカゲがちょっと大丈夫になったっぽい七瀬。麗への読み聞かせ、コガネムシの専門書。買ったつもりで貯金する聖、あれもよかった。うん、欲しくってもそうそう買えないもんだよね。ヌードに興奮する七瀬。麗で遊ぶ七瀬。見どころはいっぱいで、ほんと、豊か、充実のエピソードでありました。
『ののかノート』、この漫画も大好きです。文化祭ですよ。お姉ちゃんのクラスの喫茶店、チャイナの衣装が可愛くて、玲緒奈がずっと悩んでる。作ってみたい、かなえに着せたい、けどそうしたら絶対自分も着ることになる。ずっと悩んでるの、ひよこに飲み物の選択で迷ってるって勘違いされるのとか、ほんと面白かった。そして舞台を前にして緊張のあまり吐きそうになるののかに、可愛い衣装に気後れする玲緒奈、ふたりともにいい感じに追い込まれてて、ええ、ののか、昔のこと思い出してたんですね。けど、そんなののかをひよこがはげまして、ああ、ひよこ、いつもいいかげんで、ちゃらんぽらん、そんな印象のある子だけど、ののかを元気づけようとするその姿、その言葉、本当に素晴しかった。観客を野菜と思ってやりすごすんじゃなくて、観客をちゃんと人として見て、向き合って、その人たちを元気に、しあわせにしよう、そう思って舞台に立つ。その意気あってこその花のスタンプだったのでしょうね。このシーン、ほんと、渾身でしたよ。そしてユキさん。ああ、ユッキーさんとばれた。全然わかってないひよこ。ああ、これでこそひよこだ! そんな感じもして、安心したりね、けど、この子のこういう素直なところ、いいと思うんですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第3号(2015年3月号)
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