『まんがタイムオリジナル』2015年3月号、一昨日の続きです。
『みつめるっ!上野さん』、面白いんだけど、博物館ものの要素が根津さんだけになってしまってるような気がします。なるほど、チョコレート展に参加したことがある。それって展示側じゃなくて来館者として、なのかな? さて、今回は仲間内でやっている飲み屋でのできごと。2月はバレンタイン、といったら、皆、豆まきで2月が終わった気分になってるっていうんですね。女子不在、女子力が足りない、っていうんでチョコ作りしましょうという展開になるんだけど、谷中さんの思惑とは違って、非常に残念な結果に。炭団にカマトトを知らない上野さんがいいですよね。まあ、知らなくてもおかしくない、そんな感じもしますよ。そして根津のイカ蔵愛。あの天をあおぐ様子、お見事でした。
『あかるい夫婦計画』、見えるけど信じない人の気持ち、あれは面白かった。うん、これ、人情だと思います。「酒と友」の、お酒の種類によって飲んでる時の気分が違うというのね、へー、水割りってそんな感じなのか! こうした印象のあらわれ、実に面白いです。そして「メンテナンスしたい」。これ、すごくよくわかる。今の自分がそんな感じで、背中の筋肉、肩凝りですよね、あれをがばっとはずして、ぐわぐわぐわとほぐしたい。ほんと、ここ数日そんな気分なんであります。いや、ほんと、つらい。しかし妻の心をレンジでチン。どんだけだいすけさんはすさんでいらっしゃるのか。なかなかに見られない表情でありました。
『ぎんぶら』はエンターテインメントの惑星エンタスター、というんですが、そこに集まってる若者っていうの、エンタテインメントはエンタテインメントでも、ずいぶんお笑いに偏っている気が……。作者が、もしかしたらお笑いの道に進んでたかも知れない、とかいう話でしたよね。そう思って読めばなおさらに面白く感じられて、ローカルCMらしいっていうのね、なるほど確かに元ネタ知らないとわからないよなあ。他にもベタとか、それから謎の風習? そうしたものの謎さ加減とか、こういうのの面白み、この作者の味が出ていて実にいい。そして最後に権田原の受難。ああ、いつだったかの虫、かいがいしく看病してる。この当たり前にいる感、妙に面白かったです。
『花と女子高生』、牡丹ちゃんが風邪です。それで双葉がお見舞いにやってくるんだけど、秘伝の風邪撃退法、ああ、いいじゃないですか。可愛いじゃないですか。牡丹、いつにも増して素敵でしたよ。意外とちゃんとご飯作れる双葉。長ねぎスープにたまごがゆ、って、ああこれ食べたいなあ。そしてお見舞いの花とそしてメッセージ。喜んでる牡丹、うん、よかった、とてもよかったです。双葉の思いやりとそしてむらさき病欠。人情のよさ、そしてベタのよさ、双方をうまく盛り込んでいたと思います。
- 『まんがタイムオリジナル』第34巻第3号(2015年3月号)
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