2015年1月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2015年3月号

『まんがタイムファミリー』2015年3月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、カツ代が健太と鮫島先輩、ふたりのぬいぐるみを抱きまして、おお、なんということだ。本編ではまさにこのふたりがカツ代争奪戦! いや、争奪してたか? ともあれ、両手に気になる彼の人形抱いて、罪つくりな女子、カツ代であります。そして『あまてる!』のカットもございます。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』は、ほんと、今、我々の社会の常識や意識、それが相対化されて、ああこの考えっていうのはまさに今の私たちの時代ならでは、余裕のある社会ならではのものなんだなって思わされましたよ。定着しない絵の具で描くレオナルドと、それを止めようとしないミケランジェロ、ラファエロにいきどおるクロナカですが、ミケランジェロ、クロナカのこと、男だと思ってたのか。うん、可愛い男の子に見えますよね。けど、女と知ったミケランジェロの行動、これがもうおかしくて、なるほど、レオナルドといいミケランジェロといい、思い込みで生きてるのか。さて、冒頭にいってた感想のことですよ。へー、ドゥオモのクーポラ作ったブルネレスキ、治水に失敗してたんだ。なるほど、けど大成功ひとつで過去の失敗もチャラにされるんだ。そうなのかもなあ。そうした前提、完璧なものなんてできないという前提が共有されているからこその社会、その意識、ほんとこれは心底感心させられるものでした。ほんと、なんかしびれますね。自分もかくありたいと思いましたよ。

『軍神ちゃんと呼ばないで』、面白いなあ。謎の少年。誰だろう。山本勘助なんだろうなあ。あの黒田をいいように使っていて、しかし黒田の語る虎千代の話、面白かったなあ。虎千代が姫とばれたら、自分が無能とそしられる。それを怖れるあまり、どんどん立派な男にしてしまうっていうんですね。なるほどなあ! あの眼帯美少年にドキドキしてる黒田とか、ビジュアル面でもドキドキ。実に素晴しく、そしてこの少年のやらかした情報戦。ああ、たしかに忍びの仕事だわ。しかし、その策略、うまくいくんだろうか。虎千代はまったく兄になりかわって越後を治めようとか思ってないわけだけど、ということは兄の方に変節があるのかな? 実際疑ってたりしたものなあ。ともあれ、その道行は普通ではあるまい。楽しみになるわけですよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、節分から入る宅飲みですが、グリっちの本気の豆まき。豆をぶつけられて叫ぶてつ子がおかしくてしかたありませんでしたよ。なるほど、職場の人間関係トラブル。いちいちつっかかってくる嫌なやつがいるというの、その理由がしょぼいっていうんですね。いやしかし、やっぱりグリっち、かっこいいんですね。その嫌なやつのこと、最後にはサポートして、よりよいものを、クライアントに喜ばれるものを作ろう! いや、けど、バレンタインでリセットなのね。ああ、うまいなあ、この展開。よくできてます。気にいったのがゆみみのバトルで、あの上司からえらいこと怒られて、それで同僚とも和解、明日もいい試合しよ! でまた怒られるっていう、これ、いやもう、最高じゃないですか。ほんと、この怒られるふたり、最高です。こういうジョーク大好きですよ。自分が上司だったら、やっぱり怒ると思いますけど。

『カラフルぶらぱん』、夏緒の兄貴、ほんと面白いなあ。反抗期だっていうんですが、財布出せよ親父! で、財布にお金入れるのか……。夜中に父親の鞄をあさってる? と思いきや、プレゼント、バレンタインのチョコレート入れるのか。俺からじゃない、天国の母さんからなんだ! って、なんという……。いやもう、隠れて見ていたお父さんに貰い泣きでありますよ。パン屋でバイトするとなっても、その愛想のなさ、威圧するかのような表情がネックになるも、家計を助けたいという志望動機、困ってるパートさんにやさしく声をかけ助ける、そうしたところからファンがじわじわ増えてっていう、ほんと、素晴しい少年であります。そして我らが夏緒サイドでありますが、ああ、アキ、ナツのこと……。ほんと、素直になればいいのに。ほんと、なあ、ナツのこと気になりまくってますやん。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第3号(2015年3月号)

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