『まんがタイムスペシャル』2015年3月号、昨日の続きです。
『なり×ゆきリビング』、素晴しいな。雪、奏莉、ふたりの同居が部署バレしました。って、あの扉のふたり、可愛いやら色っぽいやら、すごくいいなあ。さて、同居バレですよ。二人の上司、双方ともにちゃんと知っていた。まあ、そうですよね。もちろん総務も知ってる。そらそうよね。同僚の皆も結構知ってた。そんな中ひとり知らなかったのが奏莉と同じ班のシノミヤ。竹内女子の追い討ち、嫌われてるんじゃないですかあ? いやいや、なんだかぞくぞくしますね。この人の描く女性、みんななんかどこか色っぽいんですよ。会社の光景も面白いですね。篠峰、シノミヤと名字の似ているふたりのコンビネーション。そして女子たちのかけひき。なるほど、佐藤さん、ちょっと孤高な感じなのな。大人の女同士、質疑応答で上下左右関係が決まるとか、大変だな、ほんとに。あの、想像の佐藤さん、見下し顔、わお、これも素敵だ! すまん、すっかり駄目な人になってしまってます。雪、奏莉、ふたりの知らない間に結構なさわぎになってたり、それ知らなくて今日の感想話し合ってる二人の様子とか、そういうのがなんだかとてもよかったです。しかし、普通に楽しい、なるほど、なるほど、奏莉さん、それテクニカルなナイス回答なのね。おお、勉強になります。
『BONSAIガール!』、なかなかによい感じですよ。お客さんから貰った案内で知った盆栽展。そこには着ぐるみがいて、その中には、ああやっぱり、竹林マネージャーが! 盆栽に詳しいのに、盆栽に関わりたくない、そんな風に見える竹林マネージャーのその理由が描かれて、ああ、なるほど、あのお客さんの息子だったんだ。そしてそのお客さん、松田秀造氏は、有名な盆栽の先生。決して仲が悪いとかではなくて、天才肌の父が教える盆栽のこと、それがあまりにわからず、どうしても盆栽で芽が出そうにないってことで、盆栽から遠ざかってしまった。なるほど、そんなことになってたんですね。そしてそんな父親がヒロイン梅山さんと仲良くなっていて、気になる? 気になる? けれど内緒にしたい。ってな感じで、うまいこと父に振り回されちゃって、なんかこの関係、結構悪くないじゃん、なんて思ったんですね。
『銀河系女子高生ありすちゃん』、最終回でありました。あー、もー、単行本、出してくれよう。買うんだからさあ。電子でいいから出しとくれよう。さて、ありすちゃんの髪飾りが光る理由、これ、知識や経験が充分蓄積されたというサイン、つまりはレベルカンストしてクラスチェンジ可能になりました、みたいな話なのか。というわけで、ありすちゃん、銀河になります。けど、ありすちゃんはまだもっと地球に、日本にいたいのか。って、漫画の連載とかアニメが気になるって、ほんと、俗っぽくて最高だな。出発は明日。なのでありすちゃんのために、皆で卒業式をやることになって、ほんと、いい最終回だと思いましたよ。って、余韻なしなんだ! そして翌日。新しい銀河が発見された。余韻はこちらにあったんだ。たとえ光年単位で離れていても皆は一緒なんだ。みたいなラストかと思ったら、おおう、ありすちゃん、とんでもない技を行使してきたな。しかし、ほんと、楽しい漫画でした。明るく朗らかで、そんな皆が大好きでした。
『メェ〜探偵フワロ』、なんとまあ、驚きの展開、シリアスさにまいりましたよ。だって、バレンタインでしょう? ヴィヴィアンでしょう? となったら、こう、もっと、なんだ、酷い感じのギャグ展開になるんだろうと思ったのに、思いがけないフワロ氏、昔の恋の話ですよ。ああ、思いを残してしまってるんですね。けどその度々に乱入してくるヴィヴィアンと、ついにはマジ切れするフワロ氏。おおう。冗談ではすまないんだ。そんなところに氏の本気が感じられて、ああ、それだけにね、ぐっときますよね。恋ではなく仕事を選んだ。そして25年がたった今、虫のいいマネはできない。けれど、フワロ氏がシリアスなら、ヴィヴィアンもシリアスな面を見せて、ほんと、しみじみと感じいる、そうした余韻たなびくエピソードでした。そしてまた自分も思うんですね。ああ、自分はフワロ氏同様に、思い出に生きてきたのかも知れない。フワロ氏の悔い、悲しみは、自分もまたともに抱えるものであるのかも知れないって思ったんですね。
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『まんがタイムスペシャル』第24巻第2号(2015年3月号)
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