『まんがタイムきらら』2015年2月号、一昨日の続きです。
『夕暮れのモノクローム』、おお、いい感じじゃありませんか。本好きの彼女、黒葛八重子が訊ねる本だらけの部屋。借りては読んで、読めばまた訪れる。その本は、その部屋の主の持ち物で、自分ん家にはもう置けないからと、寄付する名目で学校に置かせてもらってるっていうんですね。どれほどなのか。しかしこの彼女、八重子にぐっと迫る、そうしたところがあって、あの一緒に帰ろうという表情などは意味深で、そしてこの人の本を読むその動機。ある人と話がしたかったから。本好きのその人といつか話せるようになるかなって、そういう彼女に、ぽつりとその人が羨ましい、口に出してしまう八重子なのだけれど、もしかしたらそれは八重子のことではなくって? 意味深なのですね。かくして気持ちはその謎の彼女にとらわれて、ええ、ふたりの出会って、そしてただの知り合いというにはおさまらない、そんな雰囲気なんかさせまして、これは、これはと期待させるんですね。
『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、手品部といいながら、ほんとにほんとの魔法を使いまくってる女の子の話。けれど、あおばのハットからなんにも出なくなってしまって、上限いっちゃったんじゃない? これって月あたりいくらという上限があるもんなんか。なるほど、魔方陣を描く、その手間を軽減してくれる道具なのか。杖なんかもそうした便利機能が満載されているようで、なるほど、彼女らの魔法というものは我々にとっての携帯電話に近いものがあるのかも知れません。さて、みづきちゃん、手品部の顧問が登場しまして、なるほどいろいろわかります。魔法界からやってきている人がいる。魔法は気付かれてはならない。って、そのわりにこの子らは使いまくっとるな。そして結界、これを破られてしまった、魔法が気付かれそうになった、そのペナルティでもってあおばの魔法が停止されてたんだ。またひとつ謎が提示されて、我らが主人公スズ、どうも彼女は強力な結界でも破れるみたい。そしてペナルティを皆でわけあって、魔法の使えない間、初心に返って練習っていいはって、簡単シンプルな手品の稽古してるんですね。その情景、なんかむしろ今までよりも部活という感じが強く感じられまして、大変によかったですよ。
『Mixこ〜る』には期待しているのです。今回はショッピングモールにて握手会。それで青乃が暴走気味にいろいろ企画するんだけど、当然駄目っていうのね。なるほど、剥がし役ってのをやるんだ。うまくできるか心配してるんだけど、予行演習ってさ、必要ないことわかってながらやらせましたよね。あのメガホン通してその音量ってのおかしくて、そしてやることやることお断りされる。ちゃんとスタッフがいたんですね。ここにキキも加わって、素直じゃないキキ。青乃のポカも、キキのおかげで見事解消。握手会も大成功。あの、時間ぴったりのお客さん、あれ面白かったなあ。ほんと、ひかりの活動も順調、加えて楽しさ感じさせる、そんなエピソードでありました。
My Private D☆Vはおしおしおであります。冬のもこもこJK、って、おお、これは大変によいじゃありませんか。もこもこマフラーに後れ毛、これわかりますよ。あのマフラーに押さえられた髪が膨らむの、確かに実に可愛いです。指先までのばしたセーター、ダッフルコートにミニスカ、だそうですが、自分はさらに厚着厚着が好みであります。けれど、この描かれた情景、キャラクターの雰囲気、とてもよかったですよ。
- 『まんがタイムきらら』第13巻第2号(2015年2月号)
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