2014年8月11日月曜日

目玉焼きの黄身 いつつぶす?

 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』は、そのタイトルこそは知っていたけれど、どんな内容だかはまったく知らずにいた漫画でした。けれどこれがアニメになる。NHKで4夜連続でやるよ? そういう話を聞いて、好みかどうかはわからないけど、試しにちょっと見てみるか。そう思って録画して、昨日一気に見たのでした。そうしたら、いや、なんだこれ、面白いじゃんよ。番組の見せ方もうまかったのだと思います。アニメをやり、それぞれの食べ物、みんなはどう食べているのか、聞き取りした映像を添える。ほんと、こいつは面白かった。普段漫画やアニメに触れてない人でも、楽しく見られる、そんな感じに仕上がっていたと思います。

あんまりに面白かったので、昨夜、電子書籍で一気に既刊を揃えてしまいました。ちょっとずつ読んでるんですが、基本のテイストはアニメどおり。というか、アニメが原作どおりでありますね。楽しく読んでいきたく思いますよ。

しかし、この漫画の面白いところは、定番の食べ物、それを一体どんな風に食べるのか、それを延々追求していくところでしょう。主人公の二郎が、つきあってる恋人、みふゆの目玉焼きの食べ方を見て衝撃を受ける。それどころか、非難して、バカ呼ばわり。いやいや、そんなにもショック受けること!? いやほんと、めんどくさいおっさんだな! 衝撃なのはこちらだよ、ってやつでして、しかしこれが面白くって、普段そうと気にとめない食べ方の違い、それがこんなにもクローズアップ。そこに加えて、自分はこうやって食べてるなあ、そういうこと思ってしまう、さらには誰かにいいたくなるってところも肝なんじゃないかなって思うんです。

昨日は自分ひとりで見たんですけど、今日はちびっこいのがきてたので、そいつに見せながらの昼食でした。そうしたら、やっぱり面白いらしくって、大人なのにこんなことで泣いてる! とか大喜びで、そしてやっぱり、自分はこうやって食べる、そういうんですね。途中から、そいつの母親が参加したんですけど、面白いから続きを見せなさい、そして、やっぱり自分はこんな風に食べてる。ええ、二郎さんの過剰なこだわりのおかしさ、それも魅力であるのですが、同時に、自分だったらって考えてしまう、ところも魅力。さらには、そんな食べ方もあるんだって知るのも面白い。ええ、みかんを半分に割っちゃうの、その合理性、あれはちょっとやってみたい、そう思わせるものありましたよ。

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