『まんがタウン』2014年9月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』がメインですね。カスカベ防衛隊とのキャプションついて、しんのすけはじめ、子供たちがずらりと円を描くように並んでるんですね。その先にいるのが『ちはるさんの娘』ちなつなんですが、なんだかしんのすけたちに追われてるみたいな構図になっちゃって、不思議とおかしかったです。
『押しかけ時姫』、どうせ戻り方はわからないんだから現代を堪能しますよとの姫のおおせでありますよ。それで海にいくんですね。水着を買ってもらった。長いパレオを装備。それで地元民の知る穴場の海にいくんですね。時姫にとっては、やっぱり現代の水着ははしたないと感じてしまう。その反面、海斗にはちょっと見ていて欲しい気持ちもあって、そうした様子がしっかり描かれて微笑ましいですね。あの、最後の、気が利くようで利かぬのう、との姫の感想、あの表情、見どころでした。
『大将乙女カルテ』は、おおう、悲しい恋の話? この頃の女学では、お姉様とかSだとか、そういう風習があったっていいますよね。というわけで、お姉様の話。皆のあこがれ真弓お姉様のかなわぬ片思いなんですね。しかし、路乃が相談する相手が清志。ああ、むくわれねえなあ、清志。そして真弓の恋の結末。あれー、なんと、犬!? 遠くの家にもらわれてしまって……。どういうことなのか、わんわん! そう思ったら、ああ、真弓のお慕いするお姉様が遠くにお嫁に……。この真相、ちょっと切なくてよかったです。そして路乃のくーん。ええ、真弓さんもなんとか元気になられたようで、いい落ちでした。
『居間には今外国人がいます。』、おお万希はわりかしものわかりがよいなあ。春休みには戻るよ、そういってた両親が、やっぱり春休みには帰れなさそうだって、けどそういうのを恨みに思うわけでもないんですね。そう思ってたら、どんどんなんか勝手に疎外感深めちゃって、自分の居場所はどこにもないんだ。ミカちゃんにもなんか劣等感を抱いてしまって、どうした、どうしたんだ万希。そう思ったら、ああ、やっぱり両親が帰ってこないっていうの、寂しかったんだ。あのね、最後にね、どーんと爆発しちゃって、じたばたばんばん、って、わお! なんて子供っぽくて可愛いんだ! あんまり感情が素直に出ない子ですよね。その子がこんなにも感情をあらわにして、そして両親とも仲良くしてるあの様。うん、やっぱりなんだかほだされますよね。居候の面々。故郷を思う。人情、心情、しみじみとして、いいラストであります。
- 『まんがタウン』第15巻第9号(2014年9月号)
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