『まんがタイムきららミラク』2014年10月号、先日の続きです。
『城下町のダンデライオン』、もうほんと、最高に面白いな。茜様、まだその眼鏡の秘密に気付いてないんだ。ジャミンググラス。これをかけてると、茜様と気付かれない。なんて素敵なアイテム! って、いや、ばればれなんですっていうね。しかし、このアイテムは素晴しい。なんて可憐なんだ茜様。なんて美しいんだ、茜様! もう最高です。一生茜様についていきたい気分です。さて、今回は、王になるとはどういうことか。それを改めて問い直す、そんな回だったんですけど、茜の出会った猫と女の子たち。姉の玉緒と妹の美緒、ふたりが猫を親子を守っている様、そしてそのふたりを猫アレルギーの父が支えている。間接的に猫をも守っているという、そうしたことを気付いていく過程が実に丁寧で、ほんと、しみじみと感じ入りましたよ。素晴しい。あのね、玉緒たちを、そして猫を見てる茜様の目が実にいい。表情豊かで、暖かで、ほんと、この子、いい子だなあ、そう思わされるのでありました。そして、身分がばれる! いや、ぎりぎりで大丈夫だったんですけど、大丈夫だったんですけど! 今までひとり素で気付いてなかった玉緒が、憧れの茜様と知って豹変する、あの輝き! 素晴しかったです。
『箱庭ひなたぼっこ』、これもまた面白いですね。今回は千堂さんのエピソード。いつも丁寧な言葉づかい。友達同士で敬語というのも、なんかよそよそしい。そんな話になっちゃって、それでいろいろ思っちゃう。心の壁、そいつをなんとしても取り払わないと! 敬語はなしにして、あだ名なんかで呼んじゃって、けどどうもそいつが不自然で、どうしたのだろう、心配されてしまうんですね。このやり取りに、さくら草の花言葉、「初恋」に「若い時代と苦悩」それらをうまく組み合わせて、これはすごくよい。そう思わされたのですよ。いつもの千堂さん。それが一番いい、なによりですよね。
『シロクマと不明局』、思い付きなのか綿密な構成があるのか、いや、後者なんだろうとはわかってるんですけど、唐突にチエコが新能力に目覚めました。目を細めると、人と人の繋がりが赤い糸として見えるようになった。それで彼女が見たもの。マリーの枷とか、すごく気になりますよね。そして局長の過去ですよ。うわ、なんだこれ、めちゃくちゃかっこいい! チエコが能力に目覚めた理由、それにも意味がありそうで、なにかこれは大きく動き出しますよ、そうした予兆でありますね。しかし、ほんと、局長サブロウ、かっこいいな。
『隣人リンク』、ボランティア部の面々が、それと意識することなくボランティアを頑張った。そんな話であります。部活をさぼっていたら、迷子の女の子に遭遇。外国人の女の子、日本語がわからない。ジャージの肉体言語が幼女に笑顔をもたらす! なかなかに面白いエピソードでしたよ。児童公園のすべり台の上、派手なポーズで口上のべる雛璃に子供たち大喝采。迷子の子、アリサにすっかり篭絡されてる吉野が可愛かったですよ。黒ヱの不思議能力? そいつでもって問題解決。あの胸の格差、うん、どちらもよろしいものだと思うんですよ。うん、吉野さんとか、実に素晴しい。最後のね、マイペースふたり組、あの様子など、最高でしたよ。
- 『まんがタイムきららミラク』第3巻第10号(2014年10月号)
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