2013年11月21日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年1月号

『まんがタイムきららミラク』2014年1月号、先日の続きです。

幸腹グラフィティ』は三者面談がテーマ。きりんにはお母さんが、じゃあリョウは? というと、叔母の明さんがくるっていうんですね。両親を安心させたいという気持ちが強いリョウ、進路をどうしようか、思い悩むんですね。意外といっては失礼だけど、きりん、ちゃんとビジョンがあるんだ! 美大に進学して専門的に学びたい。椎名も考えてる。いや、ちょっと妄想に入りつつあるんだけどさ。ところがリョウには具体的にこれといった考えがなく、悩む。きりんのおにぎりに励まされ、明さんからも慰められ、そしてお母さん、電話がかかってきたんですね。本当は会いたい、けどその気持ちをぐっと飲み込んで、けどそれで立ち直っていくんですね。最後にはお好み焼き。そして明さんのよそゆきの顔。ええ、多彩な表情、光っていますね。

『プラモ部』、まだ前提、状況がしっかりわかってないんですが、けど悪くない感じ。新入部員? くずねが、ふらん、ぶっきー、みこやといった先輩たちに色々教えてもらったりする部活ものですね。でも、みこや先輩は詳しくない。今回は部室にくずねとみこや、ふたりだけが残されて、お菓子食べて、工具の話して、ピンセット、あー、あれ、先がねじれないってやつだ。そしてはやりのロボ映画見てきたふらん、ぶっきーは、ロボのプラモデル、山ほど買ってきて、皆の好きなプラモを組み合わせて、ひとつの情景作品にしちゃう。こういうの面白いですね。部長ふらんの過去? みたいなこともちょっとほのめかされて、興味出てきますね。このあたり、以前にも語られたりするんでしょうか。

『大正幻想奇譚あやかしちらり』、面白いですね。どうも薫のことを好いてそうなお嬢さん、千鶴子が出てきて、紅子のことをライバル視? 実は狐の妖怪の紅子、彼女の非常識を、外国暮らしが長かったからとか、必死でフォローする薫。そんな薫を取り戻そうと張り合う千鶴子が可愛くて、けどなにをどういおうと、さっぱり紅子に通じないんですね。さてさて、妖怪ですよ。廊下に置かれた花瓶が付喪神だったっていうんですね。薫にも見えるようになって、そしたらその花瓶がやたら失礼だっていうんですね。千鶴子は気に入られたんだけど、千鶴子は怖いのが苦手。そして紅子は薫に手紙を書くのを楽しみにしてて、これがまた可愛かった。ええ、妖怪の云々をアクセントにして、女学生の交流もの、悪くないですよ。

『アンネッタの散歩道』、連載ですよ! これは嬉しい。アンネッタが夢に見た神話の世界。アンネッタは土着の神様の物語にご執心で、その神様たちはというと、ケルト民族に追いやられて妖精になったというのですね。ああ、メイヴやモリー、ディンクはそうした神様の末裔なのか。さて、妖精たちです。旅の途中、人間が倒れているところに遭遇。岩場から落ちたのではないか。助けようっていうんですね。捻挫、たくさんの切り傷、それを手当てして、そしてディンクは傷んだ靴を修理して、小さなことなんだけど、人との関わりを持たなかった妖精たちが、こうして人と関わって、変わっていこうとしているのでしょうか。ええ、しぶとく、したたかに生きていくこと。それは進むことで、変わっていくこと、そして自分を保つことなのかも知れませんね。あんなに反対してたモリーが、ちゃっかりお礼をせしめてて、いやはや、たしかにしたたか。素敵なお嬢さんですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第1号(2014年1月号)

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