『まんがタイムファミリー』2014年1月号、昨日の続きです。
『教壇のポラリス』は、天川先生の雰囲気が、当初よりもこなれてきた、和らかになってきたからでしょうか、漫画もしっとりとした感じになって、すごくいいですよ。数学教師で天文部顧問。部員の成績が奮わないと知って、なんとか楽しく勉強できるよう、工夫してくれたりね、すごくいい先生だって思いましたよ。ヘベリウス星座図絵。宇宙の外から見た星座なんだそうです。その英語解説書を渡して、興味のあるものをきっかけに苦手を克服させようとする。古文なら月の満ち欠け。面白かったです。そして先生の過去。元天文台職員。けれどなぜそれが今、数学の教師をやっているのか。先生、迷いがあるっぽいんですね。ちょっとシリアスな横顔。けど、大人だって悩んだり迷ったりするんだっていう、そうしたテーマ。すごくいいと思いますよ。
『地味なコ、派手なコ』、西條サンの進路についてっていうんですけど、西條サン、面白いなあ。地味な大学とか、えらいこと適当なこと書いて、先生に呼び出しくらっちゃう。罰でトイレ掃除いいつけられて、嫌だと思ったところを、地味な作業無理よね、地味というキーワードで抑えこんじゃうんですね。先生、さすがや! けど、今回のメインは千草だったのだろうと思います。進路、将来のことを考える時期にある彼女ら。今を目一杯考えたいという西條サンに、千草は西條サンと一緒にいられる今を思う。ああ、西條サンもですね。いずれ大人になれば、わかれわかれになるだろう。そう思ってしまう千草。けど西條サンは、なにがあってもずっと一緒と信じてる。このふたりの性格の違い。なにげないできごとを大人になったら、ひとりで思い出して笑っちゃうのだろうか、そういう千草に、西條サンのかけた言葉。みんなで一緒に思い出語って大笑いするのよ。この自信。素敵だと思う。ほんと、千草と西條サン、ふたりはそれぞれに支えあってるんだ、そう思えて、それだけに西條サンの心掛かりが切なさを増すんですよね。
『かしこみかしこみ』、冒頭に狐の耳生やした女の子。あれ? まさか山椒? いや、さすがに違うだろう、誰なんだろう、そう思ってたら、花嫁修行にきたナツメなるお嬢さんでした。先生は山椒。料理を教えましょう、というんですが、野菜の皮むき、皮のついた野菜を知らないというのですね。すさまじい。火にかけた鍋を見ててください、あのやりとりは見事でした。吹きこぼれる様をただ見てました、という展開にはさせない。沸騰したらこう、お湯が溢れるようならこう、しっかり指示を出す山椒の有能さですよ。これは素晴しかった。そして料理は酷いことになって、桜が奏衣様の好きなものといって餡こを入れるでしょう? ナツメは自分の好きなものといって、あぶらあげをいれるでしょう? それを山椒がカレーでまとめてしまう。有能ですよ、山椒。しかし一番面白かったのは、正体のばれたナツメ、お稲荷さんの白狐だったんですね。いいなづけがいるという。キツネ。誰? 山椒? 山椒は心当たりがなくって、ナツメはというと山椒のこと女性だと思ってた。いや、もう、面白かった。翌日からの山椒がほんとナイスで、ホテルか! ほんと、最高でした。
『純情小町』、わあ、ゆっきー、美人。さて、今回の話題はクリスマスです。ゆっきーには予定がない。というか、お茶の季節なのに、皆がクリスマスクリスマスと浮かれてるのが気にくわないんですね。けど、郁に誘われたら、ころっと態度が変わって、クリスマス万歳ときたよ。綾鷹家もまたすごくって、訪問着を新調するんだ! いやほんと、最高でしたよ。クラッカーでばったり。それが2連発。ゆっきーのお土産がまた酷くって、黒毛和牛、っていうか、牛。そこからも大活躍、シャンパンにお茶を投入。ツリーの飾りが和風に。それをきびしく郁の弟ヨースケが指摘するんですけど、綺麗なお姉ちゃんだから、ついついイジワル、みたいなのだったらいいなあ。いや、そんな感じじゃないっぽいけど。でも、そんなだったらいいなあとか思ってしまいました。
- 『まんがタイムファミリー』第32巻第1号(2014年1月号)
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