2013年11月5日火曜日

『まんがタウン』2013年12月号

『まんがタウン』2013年12月号、発売されました。表紙は『きぐるめくるみ!』と『あつあつふーふー』のコラボレーションでありますね。くるみがお好み焼き、蘭が着ぐるみモチーフの和菓子を手にして、ちょっと見つめあったりしてるんですね。他には『派遣戦士山田のり子』、『新クレヨンしんちゃん』のカットが、そして『飴屋敷先輩の大迷惑』の告知カットもございます。

『飴屋敷先輩の大迷惑』、ゲストです。作者は楯山ヒロコ。ただし四コマではありません。かつて病弱だった少年が、立派に育ってドS先輩になりました。後輩の女の子東風久美子をポチと呼んで、首輪つけて引き回す。わあ、酷いやつだ! と思ったら、そういうわけでもないっていうんですね。先輩は丈夫になったわけではない。今でも咳こんで倒れたりと大変そう。なのでといっていいものか、調子がいい時は精一杯遊ぶ。そうした約束をまさに今果たしているというのが、東風と先輩の現状という諒解でよいみたいです。しかし、犬呼ばわりは酷いじゃないか。そう思ったりしながらも、東風は先輩を見捨てないし、そして先輩は東風の好意に甘えちゃってるのかも知れないと、とりあえず問題ない模様です。子供のころ、助けてもらった。どれだけの感謝が、この人のこのねじまがった行動の向こうに隠れてるのだろう。そう思わせるところがあるのは、さすがの楯山ヒロコだと思います。

『押しかけ時姫』は、姫の遊びがテーマであるんですが、基本的に遊びといっても鍛錬なんですね。弓の稽古、遠乗りと、さすがの戦国ラインナップ。海斗の自転車に載せてもらって、あの楽しそうな様。あれは実によかった。そして美人の基準、今と違うというのもなるほどです。しかし、ふくよかで女らしい、そういわれたと思って照れている姫が、13歳、まだ子供、いや姫は自分を大人だと思っていますが、そのギャップのはざまに揺れている彼女のポジション、それを物語るようでよかった。それになにより可愛かったです。

『居間には今外国人がいます。』、ついに万希の秘密がクラスの皆にばれてしまう!? いや、別にそんなに重大ごとでもなんでもないんですが、万希は隠していたかったんですね。帰国子女なのに英語が苦手。居間には外国人が大量に居候、なのに英語が苦手。バカにされちゃうって思ってるんですね。けど、実際にはすでにバレバレだったりする。今回の海外トピックは、皆それぞれのお国柄、民族衣装やパーティー、そのあたりに表れて、けどメインは彼らが思っている日本の普通。餅つきだったり、クロカンブッシュで披露宴だったり、わっしょいわっしょいだったり、そうした誤解? であるんですね。しかしその誤解の果てに辿りついたパーティーが、まさかのクラス会? 児童会? そんな雰囲気に仕上がってるっていうの、この落ち着く場所がなんともいえんおかしさでした。

『涙の数だけ輝いて!』は、やっぱり川村唯が最高です。今をときめくIDL108のセンターの優香のことが好き、っていう理由が案の定。性格キツそうなとこがいい。殴られたい。ほんと、この人のこと、大好きです。しかし今回こそは直子がメインでしたね。もとIDL108で、大勢の中に埋もれていた。そんな彼女が今は違うグループでセンターをやっている。負い目があるみたいなんですね。けど、キツそうな優香、いい人じゃん。直子がIDLをやめた時は逃げたと思った、けど結果的にはそれでよかったんだろう。頑張れってはげましてくれるんですね。晴香もいい感じ。ええ、直子をとりまく皆の優しさが感じられる。そんなエピソードでした。いや、困りごとも多くて、やっぱりなんだか面白いんですけどね。

  • 『まんがタウン』第14巻第12号(2013年12月号)

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