2013年6月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年8月号

『まんがタイムスペシャル』2013年8月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、裏表紙も『恋愛ラボ』。なかなかに意欲的な表紙ですよ。表はマキリコの原作絵、裏は同じマキリコでアニメ絵。ちょこっと違いはあるんですけど、同じ構図、同じポーズ、あれ? どっちが表紙だっけ? もう両方が表紙といった感じ、リバーシブルなんであります。しかしこうして比較して見てみると、アニメ、いい感じにキャラクターができあがっていますね。ちょっと違う、けどそれっぽい。細かく書き込まれた原作絵、それをブラッシュアップして、けど大きく違えていないアニメ絵、どちらもにそれぞれの魅力が見られて、ええ、これはなかなかに期待でありますよ。

『銀河系女子高生ありすちゃん』は、海ですよ、海。あの初っ端からのハイテンション、おおおおおお ウォ ウォオオオオ ウォオオオオオオオタアアアアアアアー!! にはやられました。いや、ほんと、最初なにがなんだかわからなくって、はるちゃんのつっこみでやっと理解できたのでした。ウォーターか! すごいな! 臨海学校かなにかなのかな? 海が楽しみでしかたのないありすちゃんは大荷物で、対してゆせはクールに手提げひとつ。でも、カップとコーヒーをどこからか出してきたり、あいかわらず謎の人です。ああ、ブラックホールだったか。ありすちゃんが海に興味を持った理由。面白い。そしてゆせの謎、魚大量死? おそろしいなあ。あのですね、ふたりがB組男子から大人気。対し、実情知ってるA組男子たちの反応。この差にも笑って、そして告白の風景。ああ、ありすちゃん、気体なのか。気体なのか!? 海やらなにやらに対するありすちゃんの興味があり、そしてありすちゃんとゆせの謎めいたところもあって、ええ、魅力的、そして面白かったです。しかしゆせの暗転、ありゃあなんだったんでしょうね。

『ピンポン☆ブー』、面白いなあ。前回のクイズ対決、ちゃんと持ち越すんだ。10点先取のクイズ対決で、現在0対-52点。最低だ! ふざけてた佐原に、ああ、あややとみうは本気だったのね……。で、ここから景二ですよ。万里穴の用意した問題に文句もいわないどころか、むしろハンデなしで戦えると喜ぶ景二。その姿が本当によくって、それだけに彼の生き生きとしてクイズに答えていく、その様が見事、爽快でした。本当にクイズが好きなんだとわかる。まさしくクイズ馬鹿、その真っ直ぐさが気持ちよく、魅力的であります。

『趣味じゃない園芸』はグリーンカーテンの話題なんですね。職場でもやってて、日当たりのいい部署は夏の終わりごろにゴーヤを配ってたりします。うちでもグリーンカーテンはゴーヤで、だから夏はニガウリだらけ。うん、なんでゴーヤなんでしょうなあ。毎日はちょいときついです。さてさて、植物園では区画ごとに違った植物を植えて、お客さんにどれがいいか投票してもらおうという、企画にしちゃった。面白いですね。江戸時代の朝顔ブームは聞いたことありましたけど、変化アサガオ? 当時、どうやってこんな変種を作ったんだろう。そして対決の行方。実部門はおよそ失策が目立って、結局アサガオが勝つっていうね。ええ、ちょっとアサガオ植えてみようかなって気になりましたよ。そしたら、もう種蒔きの時期、終わってた! 花を育てて愛でる。花なんてお腹の足しにはならないですけど、それはやはり楽しいものだと思ったんですね。

『信長のおよめちゃん』、ゲストです。ヒマだと山道を散策していた青年が出会ったお嬢さん。不思議な人、帰蝶と名乗って、なんだかすごくのんびりしていて、ところは尾張。ここにやってきた理由、それがわからないっていうんですね。話してみれば、美濃からきた模様。時々記憶が曖昧になる、城の中にいたはずなのに、気付くと知らないところにいる。そうしたことが度々で、そしてその理由、明かされるんですね。首から下げてるお守りを、はずせばがらりと人柄が変わる。おだやかなお嬢さんが、ワイルドの君に変化するっていうんですね。こちらの人格が城から逃げ出す、出た先で大人しい人格に戻る。これを繰り返しているのだそうです。青年は織田信長。あの信長なんでしょうね。というわけで、帰蝶、この人はといいますと……。いや、誰かわかってるんですけど。歴史もの、ファンタジー? っぽく一味加えて、これをどういう風に調理していくんだろう。見せどころでありますね。

『すしっ娘』、ゲストです。寿司屋の朝は早い。いや、そういうわけでもないんだけど、ともあれ息子鯛介が表に出たら、そこには地面に突っ伏した女がいたっていうんですね。弟子入り志願。前田さより。未成年ながらも、寿司職人になる意思をしっかり持って、昔食べたこの店の味が忘れられない。いや、ちゃんとした動機じゃんか。彼女の職人を志望してることについて親御さんがどう思ってるのか、それはいまいちわからないんですが、力も強い、やる気もある、大将もいろいろ気にいってる? なかなかどうして、しっかりした寿司職人ものになりそう? そんな感触もあって、期待ですよ。あの最後の、まずは掃除からっていうの。大将、はっきりしない人だったけど、どうなんだろう。そう思ってたもんだから、この落ちがいいアクセントになって、ええ、よかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第8号(2013年8月号)

引用

  • サカザキ原作,はなこ作画「銀河系女子高生ありすちゃん」,『まんがタイムスペシャル』第22巻第8号(2013年8月号),21頁。

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