2013年6月9日日曜日

『まんがタイムきらら』2013年7月号

『まんがタイムきらら』2013年7月号、一昨日の続きです。

チェリーブロッサム!』は人工呼吸の件があちこちに動揺をもたらしてますね。はたしてあれは誰なのか? その解明が待たれる!? ってな展開でありますが、ささのんが御機嫌斜め。三葉はその場に居合わせてないっていうから違う、先生でもないっぽい。となれば先輩のどちらか? そこまで大咲目星をつけて、そうしたらあからさまに挙動不審な大倉山先輩。いやもうこの人、めちゃくちゃ可愛いな。大咲でなくとも、それから大倉山兄でなくとも、大倉山先輩がそうだと思うよなあ。しかし予想外でしたよ。兄貴さん、抵抗や妨害したりするんじゃないのか! 既婚者の余裕? いや、余裕なんて微塵もないな。けど、それが妹の恋ならばと、しっかり後押しするんですね。まあ、それで状況はこじれていくんですけど……。ほんと、どうなるんだろう。とりあえずお兄様は半殺しにされる模様。でも、ほんと、これまで大咲を中心とした恋愛模様、そいつに一番距離を置いていた大倉山先輩が、一気に中心に投げ込まれて、いったいどういう方向に進むのだろう。いやほんと、自分のこととなればからっきし駄目な大倉山先輩、最高でした。花でも贈りたいくらいです。

箱入りドロップス』、今回は身長の話。ああ、雫さん、背丈伸ばしたいの。伸ばしたい派が雫に純ちゃん。低くなりたい派が萌と関さん。いやいや、萌さん、可愛いよ。ほんと、けど、小学校の頃とか成長はやいと、とりわけ女の子だといろいろからかわれたりして、コンプレックスになったりしますよね。で、萌さんがその典型。ああー、けど萌さん、可愛いよ。さてさて、陽一はちゃんと雫が気にしてること察して、小さい方が好きといってあげるんですね。いいやつだなあ。ショタもいけるのか! しかしね、身長高い女子組。一生お姫様抱っこしてもらえないって悲しんでますけど、よほどじゃないかぎりできますから。自分みたいなひょろひょろでも、けっこうながたいの男、お姫様抱っこ状態で運べますから。いやほんと、気を失ってるとかでない限り問題ないですから。しかし今回は相ノ木、陽一、萌が脱兎のごとく逃げる。ナイスですよ。雫に関しては、なんかちょっと脱兎って感じじゃないなあ。そしてほのかに香る純ちゃんの恋心。ナイスですよ。

『Pretty Prison』、おお、新しく配属された刑務官ですよ。マーブル。黒髪おかっぱ、最高だな! ピカピカの新入生、そんな雰囲気が眩しいお嬢さんですが、モモ所長の駄目さ見て、若干不安に。この子の視点を導入することで、この刑務所の状況が整理された、そんな感じ。よいですよ、よいですよ。そしてコハクの悲壮感。よいですよ、ほんと、よいですよ。最初はコハクとリンネ、ふたりの関係に焦点が当たってた、そんな感じでしたが、リンネ側にはビスカが、コハク側にはマーブルがといった具合に、だんだん人間関係広げて、って、そんなに広がってるわけでもないんですけど、関係のバリエーション豊かにして、面白さも変わってきた、そう思います。ああ、所長はちょっと別格というか、どっち側って感じでもないですね。第三極? いろいろ駄目な刑務所コメディ。コハクもなんのかんのいって甘い。そこに堅物っぽいマーブルが入って、ますます面白くなっていきそう。おおいに期待しますよ。

『女子大生生活様式』、柚ちゃん、しっかりしてるなあ! ことねと柚が一緒の授業受けてるの、なるほど、よくよく理解できました。ことねひとりが単位落としたんですな。おなかすいたと弱音をはくことねをはげます柚ちゃん、その他もろもろ雰囲気からも柚の方が先輩ぽくって、最後の怖がりこよとふたりで帰宅もね、ほんと柚ちゃん、しっかりしています。しっかりしてるといえば、ねね、いいですよね。すごく真面目に授業受けてる。そう思ったら違った。講義終わってからも質問しにいっている。そう思ったら、やっぱり違った。あの先生とのやりとりとかもね、いい雰囲気。ねねのこうしたところ、本当によい、とても気にいっています。

『帰宅るまでが学校です!』、楽しかった。帰宅部の皆で買い物にいきます。そしたら葵が酷いセンスで、一緒に歩きたくないなんていわれるレベルなんだそうですよ。その葵を、皆でいい感じにしちゃいましょう。そうした展開、シンプルなんだけど、可愛く楽しく、各人の人柄もよく出てきて、すごくよかった。葵によるカンナ、夏芽、しおんのファッションチェック、その評価ポイント、なるほどとてもよくわかる。ナイスでした。そして後半は下着チェック。基本葵が残念女子ってことなんですね。それでもって自爆カンナさん。とどめの葵からの爆撃。カンナさん、すごくいい味出してますよね。ほんと、面白かったです。

JOB&JOY』、面白いなあ。まーくん来店。優也がね、まーくん相手に話してる、そのやりとりがほんと面白くて、可愛いなあ。まーくんも優也、しっぽのおねーちゃんも、それからピンどめの舞花もすごく可愛い。かしゅっ、カチューシャ!! あの顔は、ほんと、すごくよかったです。あと、まーくんの綾奈に対する時の態度、あれはいいなあ。いや、どんだけ可愛いんだ、まーくん。まーやん、まー坊、まー君、呼び方のネタ、これもすごくいい。まーくんだった。そして安定の店長。いやもう、ほんと、最高に面白かったです。どんどん、どんどんよくなっていきますよ。

『すいまさんといっしょ』、すいまさん可愛いなあ。このところ睡魔としての仕事ができてない。それでユウをはやいうちに寝かしてしまおうっていうんですね。けどその策略の数々。あんまり効果的って感じじゃない。むしろ逆効果? すいまさんがこんなに焦ってるの、いじめっこあくむさんのせいなのか。そうした話聞いて、ちゃんと協力しようとしてくれるユウくんはいい子だなあ。しかし、それにしてもすいまさんが可愛い。あのネグリジェで膝枕。めくれば大変なことに、かといってシャツを着せても大変なことに。ほんと、すいまさんの可愛さと、ユウくんの焦り恥ずかし、そうしたもの、すごく面白かったです。

スマイル・スタイル』、今回は増ページ。面白かった。それと、ちょっと感動した。ひとりで下校することになった歩が、百合の妹、桜とちょっとお話するんですね。百合になかなか会えなくて寂しい桜をはげまそうという、いい先輩ぶりですよ。意図してかっこつけたらうまくいかなくって、意識せず自分のやりたいようにやってた方が先輩らしいというのが歩らしくていい感じ。しかし、この会話でね、桜の悩み、ちょっと軽くなって、素直になれて、それが本当によかった。途中途中ギャグタッチ、面白がらせようというコマがはさまれるんですが、それが逆にシリアスなところ、歩の過去、桜の寂しさ、そうしたところを強調して、あのラスト、歩と桜の心が近くなったっていうところなんて、本当によかった。いいエピソードだったー、そう思わされたんですね。うん、けど、先生、は、まあいいや、うん、感動的ないいエピソード。じわっと涙が浮かぶ、そんなしみじみとした暖かみに溢れていましたよ。

『みらくるえじそん?』、めちゃくちゃ面白かったです。女子寮は警備がしっかりしてるのに、男子寮はザル。男女平等にすべきじゃないかと提案したら、女子寮のセキュリティを下げろという風に誤解された拓海。そこからすでに面白い。しかし素晴しいのはむしろこれからですよ。美咲、拓海に同調して、厳重な警備は漢のロマン! 凶悪なセキュリティを築きあげた。寮内に入りたければ数々の罠を突破して、拓海の部屋にある停止ボタンを押さないといけない。いや、ほんと、なんてことしてくれた! そういう感情と、拓海が喜ぶと思って、そういう美咲の気持ち、実際大喜びしてる拓海、この交錯、最高でしたよ。寮内の罠、その強固さと、どえらい抜け道、その落差、手作り感があって、もうほんと、すごく笑える。ちょっとしたイベントですよね。最後の最後、一転寮生に評価されたと思ったら、落ちでしっかりペナルティを食らうところまで、みっちりぎっしり中身の詰まった面白さでした。元気で明るい、読んでてスカっとする、そんな底抜けさが実によく、あと美咲ですよ、この人、ものすごく魅力的。スカートパタパタ、別にエロくなんてないのにね、ドキドキするよね。それであの表情、潜入時の格好も、超グッドでした。

My Private D☆Vは『リリウムあんさんぶる』のあそかであります。いや、この人の描く絵、すごくいいですよね。さらりとした感触、さっぱりとしてさわやかで、奇麗、そして華やか。今回のMPD☆Vで明かされたこの人の萌えポイント、これ、ああ、なるほど自分の印象、それを支えてるものがこれなのか、実感させられる思いでしたよ。普段は隠れて見えないものがふいに見える、それが前提であるのだけど、それでいて見せない、なるほどそうかと納得させられました。見たいと思うものがある、それが見えるとなるとドキっとする。けど、ドキっとするシチュエーションだけ提示して、その肝心のものはこちらに見せない。感情をはっと刺激しながらも、描かれないから美しい。チカっと灯る感覚の火花、それが美しさを彩って、よりいっそうの華やかさを演出している。そんな感じがするんですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第7号(2013年7月号)

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