2013年6月5日水曜日

『まんがタウン』2013年7月号

『まんがタウン』2013年7月号、発売されました。表紙は、愛されて30年!! 『鎌倉ものがたり』をメインに配置して、おお、誕生三十周年なんですね。大仏に江の電、鎌倉の風物押し出して、そして一色先生と亜紀子。まさしく『鎌倉ものがたり』といった表紙です。他に『新クレヨンしんちゃん』、『うちの大家族』、『研究所ライフ』、『涙の数だけ輝いて!』のカットもございます。

『研究所ライフ』、坂巻あきむの新連載であります。製薬会社の研究所に勤める新人研究員、名取なこが主人公。努力家だけどちょっとドジ、なのだそうです。まだ研究所のレイアウト把握できてなくて迷ったり、そんな時には認証カードの履歴が役にたつ。探してくれたのは木瀬乃さん。ちょっと仏頂面? 182cmの彼と、145cmのなこ、ふたりのやりとり面白く、あの室長の名札を見たいと思うなこ。胸にのっかっちゃってるもんだから、下からじゃよく見えない。木瀬乃さん、上から覗けますか? って、胸元を!? このやりとりは、ほんと、面白かったです。室長は尾住。クールな人? ともあれ、木瀬乃がなこの教育係。で、この木瀬乃、微生物に名前つけてたりするのか。そういう研究者? あるいは趣味? なかなかに一筋縄ではいかない、そんな人たちが面白そうです。

『押しかけ時姫』、時姫の美しいこと! さて、いつまでも海斗のことを家来扱いしてる姫ですが、読み進めていけば、どうもそれだけじゃない、そんなところが見えてきて、いやもう可愛いですよね。今回は学校にいきたいと申される。中学の制服を試してみて、それでスカートが問題に。いやまあ、そりゃ恥ずかしいよなあ。パンツを、なんとシュシュがわり。って、シュシュは知っとるのにパンツは知らんのか。どうしてもパンツは履かない。短いスカートも困る。ということで、巻きスカートを手直ししてロングのタイト。うわ、これはいい。姫、エレガントであります。しかしやっぱり見どころは誉めてもらえなくてお冠な姫、守ってもらえると知って喜ぶ姫、そこですよ。

『涙の数だけ輝いて!』、連載ですよ。苦労人のアイドル日比野直子が主人公! っていうんですが、残る4人のメンバーのインパクト、これがいいですよね。自分が気にいってるのは川村唯、ドMという彼女の言動がもうめちゃくちゃで、正直最高だと思う。おしおきしていいよ! しばいてくれていいから! 全然事態の解決に寄与しない申し出。もう、完全に自分の欲求を見たすことしか考えてない。もう、最高だと思う。そして風間晴香。この子の性格の悪さ。もう、これも最高だと思う。いやほんと、メンバー5人、この子が面白い、そう思えるキャラクターがいれば、きっとぐっと面白みも増してくる。そんな漫画であります。

『居間には今外国人がいます。』は、基本日本と外国の違い、そいつをピックアップしていくという感じなんでしょうか。今回は正解と間違いを表す印ですね。日本では丸とバツが使われるわけですが、海外だと逆になる。洋ゲーやると、決定ボタンが×でキャンセルが○、日本の仕様とは逆になるみたいな話であります。万希のテストが問題だったんですね。チェックマークがたくさんあるから、いい結果だったのだろう。そう思う面々を前に、そうじゃない、これは間違いだらけなのだと申し開きしないといけないマキの心境やいかに! いやはや、ほんと気の毒ですよ。さてさて、国によってはcorrectのCをつけるところもあるのか。こういうのは知らなかった。こうした、なるほどと思わせるネタ、情報を盛りながら、マキのあかん子であるところ描いて、この子の逃避したり、楽天的性格? そういうのが見えるのがいいですね。いやもう、全然大丈夫じゃないって、みんなが指摘しようという、その様子など、笑いましたよ。

『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』、新登場人物ですね。ケイくんが廊下で出会ったお姉さん。ぶちまけられた薄い本を拾って集めたら、それがまた素敵な御本。ボーイズラブの同人誌。ケイくんに見られてお姉さん、逃げていっちゃって、ああ、エロサイト見てたケイくんもそんなでしたね。そうでしたそうでした。2階の西青山さんらしい。可愛いよな。おどおどしてる。眼鏡のお姉さん。なんだかアヤメさんと仲良くなって、残念系大人はどこか引き合うものがあるらしい。で、このお姉さん、西青山さん、仕事ではやり手なのか。アヤメさんのライバル社に所属している。これ、今後もかかわってくるのかなあ。楽しみですよ。いつばれるんだろう。ほんと楽しみですよ。

『思春機13号』、めちゃくちゃ面白かった。ラララ機械の子、ひとみの好みは救急車さん。あのネタがですよ、まさかラストに効いてくるとは思わなかった。細かい単発ネタを並べつつ、最後にひとつしっかり回収する。この流れは実によかった。バスケ部の犬塚先輩。もう大人気なんだけど、彼のすごさがひとみにはわからない。というか、むしろひとみがすごい。遠くから、どんどんシュートをきめていくひとみ、あの力の抜けた絵、めちゃくちゃ面白くて、そしてダンクシュート。いやほんと、それ単体でも面白かったバスケエピソード。それをしめる救急車さん。これにはまいりました。

  • 『まんがタウン』第14巻第7号(2013年7月号)

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