2011年5月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2011年6月号

『まんがタイムきらら』2011年6月号、昨日の続きです。

『ノルグラサーガっ!』、ゲストです。魔法使いを目指す子弟を集めた王立魔法学校を舞台にした、学園ものです。ヒロインは、魔法使い科1年のドリルシルツ。ドリちゃんとか、それからドリルとか呼ばれてるのがなんかいいな。ドリル。いいな。そして、魔力がないのに入学してきたノールグラフ。魔力はないのを力技でなんとかしてきた人狼の娘みたいなんですが、どうもこれ、かなりの能力を秘めている、みたいな話なのかな。ほのぼの感はかなり強い。ええ、悪くないと思います。

『ミントシロップ』、これはいいですね。淡い色合い。アオリにはやさしくて、やわらかい時間とありますけれど、たしかにそのとおりだと思います。田舎の学校。帰りの電車でのちょっとした時間、ちょっとした会話の風景が描かれるのですが、スローで、しみじみとして、ちょっとしたこと、ちょっとしたやりとりなのに、いや、だからこそなのかな、ほっとさせられて、ああ、これはいいですよ。続けて、長く、長く見ていたいなって思える、そんな漫画です。

『こうりん駄天使さま』、これもいいな。ヒロインのやる気のなさといいますか、あるいはリアリストなのかな? 天使が降りてきたのを幻覚として片付けてしまう、そんなヒロイン、あやせがいい感じです。天使も困るけど、幻覚はもっと困るよな……。あやせはいい匂いがするらしく、天使がくる、悪魔もくる。悪魔のしあわせについての解釈、あれはいいですね。そっか、おぼれなかったらいいんだ。って、溺れるように仕向けるのが悪魔のような気もするのだけど。ともあれ、やる気のあるようなないような天使と悪魔に、間違いなくやる気のないヒロイン。ばたばたしながらもどこかクールなのがよい感じです。

まーぶるインスパイア』、ああ、私の部屋はもう手遅れ、腐海まっただなかです。しかし、部屋の片付けをするのはいいとして、全然進まないっていうのはよくある話。実際、この漫画は、それってよくあるなあっていうことを、とりわけ駄目な人にはよくあることを取り上げて、面白いなあ。寝溜めとか、無理と知っててもやってしまう。ただこうしただけのことが面白いのは、雰囲気、テンポなのかなあ。いい見せ方、個性のある漫画だとつくづく思わされます。

My Private D☆V。黒田bbです。って、最初、誰かわからなかった。『アクアリウム』の博かと思ったけど、あの人の回はとっくに終わってる。というわけで、黒田bbの好むところ、「うしろ姿」なのだそうです。イラストは、こちらに背を向けた女の子ふたり。ブレザーとセーラー。ボックスとプリーツ。ああ、これも素敵だな。そう思いはするのですが、やっぱり私としては、振り向いて欲しい! という気持ちがあるんですね。うしろ姿への開眼は遠い模様です。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第6号(2011年6月号)

引用

  • さかな45「ミントシロップ」,『まんがタイムきらら』第9巻第6号(2011年6月号),109頁。

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