『まんがタイムファミリー』2011年7月号、発売されました。表紙のテーマは、ええと、OLなのか? いや、エッセー企画を見るところ、お弁当だったりするのでしょうか。というわけで、メインはOLの制服着た『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代とはっつー先輩です。カツ代のお弁当から、タコのウインナーを横取りしてる先輩なんですが、なななんだろう、この色っぽさ。本編を楽勝で上回っていますよ。もう、ほんと、これはマスターピース。あのポーズがよいのかなあ。それとストッキングの足。そういうフェティシズムはないんですけどね。そして、『リフォーム!』のカットもございます。単行本が発売されるんですね。
『チーフはかなめ!』、6月だから結婚式の話題っていうんですが、友人の式にただ参列するだけでなく、ヘアアレンジをまかされる、そんな話なんですね。ええ、チーフがですよ。高校時代の友人、キョーコが結婚するとなって、思い出された昔のこと。学校の屋上で、将来の夢を語りあってるところとかね、なんかすごくよかったんですね。美容師を目指したのは、キョーコの髪をいじるのが楽しかったから。そして、昔の約束。ほんと、いい話だったと思います。そして、最後の最後の後日談。ただしんみりさせて終わるんじゃないっていうの、それがまたよかったと思います。しかし、チーフ、可愛い人ですよ。
『ひめごとノート』、実によいです。良子に勉強教えてと泣きつかれた姫。しかし、そこで色んなこと教えてと乱入してくる先輩とか、いいな、これ。すごくいいな。といったわけで、うちで勉強会。先輩はこないんで安心です。それで良子に、姫の父親が小説家っていうのを隠すんですけど、そのせいで口説かれてるという勘違いが生じたり、それでものすごく動揺させてみたり、面白かった。この人の漫画は、キャラクターが動揺して変な挙動みせたりするの、それがすごくいい味、面白さを出して、よいんですよね。ほんと、良子さん、とてもよかったです。
『マリアに礼っ!』、ゲストなのかな? ヒロイン西園寺マリアは柔道部のマネージャー。しかし、いきなり朝練に寝坊してる。朝からメイドがアップルパイを持ってくる。なんとも不思議なヒロイン、マリアであるんですが、そのマリアの友人、武田花もなかなかに一癖ありそうで。見た目は眼鏡でポニーテールの可愛い女の子なんだけど、どうも実際はかなり強烈に攻めていく柔道家の模様。いいですよ。ちょっとのんびりした風もある漫画。そこに、キャラクターの表の顔、裏の顔、そうしたものが隠されてるっぽいと思わせてくれるところなんて、なかなかに面白い、そういう感じなんですね。次号にも載せて欲しい。今しばらく読んでみたい漫画です。
『はなとふたば』、いいですよ。アンニュイさを一杯にたたえたお姉さん。ユキがすごく魅力的。妙に乙女な弟タキもいいんですが、タキの片思いしてるのどかさん。こののどかさんはユキのことが妙に気にいってるぽいっていうのがね、すごくよくって、ああ、タキの恋はきっと実らないね! ユキはのどかさんに対して、コンプレックスといおうか、なにか憧れと、なにか引け目のようなものを感じてしまってるみたいなんですが、そうして思い悩んでるユキはすごく可愛くて魅力的。また、のどかがユキに興味を持つの、それはユキがのどかに自分にないものを見て、憧れたりする、そうした気持ちに似たものがあるんじゃないか。のどかもユキに、自分にないものを見て、それで憧れてるんじゃないかなって。そうしたふたりの、近付きたくて、けれどすぐには近付けない、微妙な距離感の感じられる関係が、すごくよいのです。
- 『まんがタイムファミリー』第29巻第7号(2011年7月号)
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