2011年5月13日金曜日

『まんがタイムLovely』2011年6月号

『まんがタイムLovely』2011年6月号、発売されました。表紙は『はじめのちひろ』、雨あがり、青空と虹を足元に、傘をすぼめるふたりですね。空はふたりの背後に広がるけれど、絵としては足元にある。この、足元、水面に空が映っているかの演出は、ちょっと幻想的なもの感じさせますね。

『恋とはどんなものかしら』、先生につきまとう虎彦につきまとう女の子、ミカのこれまでのことを描いてみせて、おお、昔は泣き虫だったのか。リボンとられて、いじめられて泣いて、いやあ、あのぐちゃぐちゃの髪の毛、リボン、可愛くって、けどミカちゃん、戦略を間違えたんじゃないのんか? でも、強くなろうっていう選択は、好かれたいからじゃなくて、弱いものとして庇護されたくない、哀れまれたくないっていう思いの現れなんだろうな。そう思うと本当に健気なお嬢さん。いい子だなって思います。

『いつか王子さまが』、いいですね。驚きの展開であったのですが、その前段、王子さまとの再会、あれがよいですよ。演劇やってるとは思えないような人、すごく控え目な人、でも魅力的だなあって思ったりして、そしてこの人が嘘をついた理由とか気になりますね。で、驚いたっていうの、まさかヒロインが入団するんだ! すげえ、これは予想外でした。ちょっとわくわくさせられます。

『帰宅部活動中!』、故障しちゃった渡辺さん、陸上にはまだ未練があるっぽいんですけど、あの自棄っぽい食べ方とかね、それからメールをうけての表情なんていうのもね。なにか思わせぶりなところがあって、けど高橋の励ましなんかを見ても、それは昔のことを引き摺って、今を台無しにしちゃいけない、今を充分にいきろっていうのなら、やっぱり帰宅部で頑張る? ちょっとこの先の展開、気になりますね。

『君と朝まで』。あかん、この男はあかん。相手のことをなんにも考えてない。相手のことを理解しようとせず、自分の価値観だけで動いてる。相手のやっていることをまったく尊重しないその態度も不愉快だ! って、こいつはゆうたら、一度幻滅させて、やっぱりあのアシスタントさん、この人がいいの! そう思わせるための踏み台なんでしょうね。というわけで、アシスタントさん、絶望的な気分でいる、そのタイミングであのメール。あれは、いいなあ。文面もまたよくて、これは期待させられますよ。

  • 『まんがタイムLovely』第18巻第5号(2011年6月号)

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