『まんがタイムきららミラク』Vol. 2、一昨日の続きです。
『副33三色パンチ』は、美大に通う女の子三人が共同生活するっていう話なんですが、のっけからでかい落書き、それもカマドウマとか、ヒロインのひとり、木ノ下コウのキャラクターが強烈に顕示されましたわけですよ。この第2回目においても、同様に彼女らがどういうキャラクターであるか、それを押し出していて、しかしそれにしても、コウのそれはぶっちぎりであるな。アジサイの葉とか、食えるものを使えよ、という以前に、これ有毒なのか。知らなかった! 洋風バリバリの御子柴ゆかりもいい感じ。かと思うと、日向茜も和式のトイレが駄目とかね。こういう生活のはしばしに、その人のらしさを見せていくのはいいなって思います。
『きしとおひめさま』、驚いた。いえね、前回はタイミングが悪かった。なにせ、未曾有の大災害、そういってもいいような出来事のあった(しかも未だに継続中)直後でしょう、こうした天変地異っぽいのを描くフィクションは不利だよな、そんなことを思っていたんです。その第2回は時間がまき戻されて、あれれ、これは誰だっけ、最初繋がりがわかりませんでした。ヒロインつくよに挑む男ども。それでもって彼女の強さ、そして舞との会話で彼女と父との関係性なんかもわかるようになっている。なるほど、それであの異常事態に戻るのか。はしばしにコミカルな落ちが用意されて、シリアスを緩和しながらも、状況はなかなかに優しくなく、そして最後に現れた騎士。これもまた驚いた。まだまだ状況はわからないな、そう思わせるインパクト充分でした。
『びぎなーず9』は大変に素晴しい。女子野球部の設立に燃えるヒロイン。告知、呼び込みを工夫してみたり、そして興味を持ってそうな子、芝田初美との会話とかも、すごく面白かった。野球とソフトボールの違い。サードについての話は、以前聞いたことあるように思うのだけど、ショートの話とかスタベンとか、こういうのわからない。けど、わからないからこそ面白いように思います。わからないながらも、この子らの野球に対する思い入れ、熱意といったものが伝わるわけです。しっかりリアリティをのっけてきてるなって、そんなこと思うのですね。そして、元ブラスバンド、祖父がマイナーリーグでピッチャーやってた千賀竹なおが加わり、プレー経験はないけど見るのは好きという東条が加わり、 こうやってだんだんに部が育っていくという感じはとてもいいと思います。すごく楽しみに読んでます。
- 『まんがタイムきららミラク』Vol. 2 (『まんがタイムきらら』2011年7月号増刊)
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